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『ラブ・ネバー・ダイ』at 日生劇場:1幕感想 これは見ないと絶対に損するぞ! [Love Never Dies]

いよいよ日本でも上演を開始した、"Love Never Dies"『ラヴ・ネヴァー・ダイズ』(日本版正式タイトル:「ラブ・ネバー・ダイ」)を観劇してきました

 

私はこれまでロンドン公演(マイナーチェンジ後)、コペンハーゲン公演の観劇をしたのみで、日本版のベースであるメルボルン公演は観劇していませんでした(DVDでは観ました)。

(ロンドン版、コペンハーゲン版は、メルボルン版とは演出・セット・衣装は異なります。オリジナルはロンドン、メルボルン版は超ゴージャスバージョン、コペンハーゲン版は完全独自演出)

作曲担当であり、主たる制作者のアンドリュー・ロイド=ウェバーが一番気に入っているのは、このメルボルン版(すなわち、今回入ってきた日本版)です。
(おそらく、コペンハーゲン版は彼はノータッチ)

セットはあちらからまんま引っ張ってきて(後に、ALWは「縮小セット」であることを明かしていましたが)、もちろん衣装や小道具にいたるまで、すべてホンモノ。
この「縮小セット」とは、今後、ALWとメルボルン版の演出家サイモン・フィリップスの二人が、各国へ輸出していこうという考えがあるようです。一番の狙いはもちろんブロードウェイでの上演で、その時にはシエラ・ボーゲスをクリスティーヌに迎え、更にエンディングの変更も画策しているとか。(なんか、「これでもか!」感が凄いんですが笑)

だから正確に言うと「完全再現ではない」けれども、それでもメルボルン公演のあのゴージャス感は充分に感じ取られる、素晴らしい舞台装置が日生劇場に入り込みました

これ、この芸術的ともいえる豪華な舞台美術をみるだけでもかなりテンションがあがりますし、「ストーリーの難」(これまでも何度も書きましたが)をも帳消しにしてくれる世界観です。実際、劇場内に入ると電飾たっぷりのステージを見て「わー!」っと言ってしまいます。笑

もちろん、何度も言っているように、ALWの素晴らしい音楽に魅了されてしまう、まるでオペラのような壮大な作品です。

さてここから、観てきた日本版の感想に入ります。
実は私、今回この日本版は想像していた以上に、【とても気に入りました】し、【めっちゃ泣きました】!!

キャスト別だと特に、市村正親怪人、濱田めぐみクリスティーヌ、平原綾香クリスティーヌ、笹本玲奈メグ、子役(グスタフ)が大変に素晴らしかったです!!!! 

ただ、この作品を愛しているがゆえの、粗探しではないですが、そういうことも感じたのは事実あります。

ツイッターでは散々つぶやきましたが、このブログではさらにつっこんで、良い点、アカン点も含めて書いていきます。ご注意ください。

毎度のことですが【完全ネタバレ注意!】です。
もし、結末を知りたくない場合は、この先には進まないようにしてくださいね。

まずは一幕から。

 

「まもなく開演します」のアナウンスの後、すぐにオープニング音楽(前作「オペラ座の怪人」のシャンデリアが落ちる音楽)の演奏が始まる。

舞台中央の台座(こじんまりとしたファントムの部屋)に、ピアノを弾く怪人。
作曲がうまくいかず、うなだれる。

1.君の歌をもう一度 

「デデデデデデデデ」から音が下がり、「あれっ?!」。
怪人ソロ(この歌と、あともう一箇所)は音下げ。なんとも残念。
これは市村バージョンのみなのか、鹿賀バージョンもそうなのかは、わからず(鹿賀怪人は休演で見られなかったので)
最初は違和感を感じるが、歌が進むと慣れてくる。

音を下げていても、高音は苦しい市村怪人。
もはや、オリジナルのTIHYSともずいぶん違うように聞こえる。低い音の時も独特な声の揺らしや拍子の取り方に最初は戸惑う。
が、これもだんだん慣れてきて、「怪人の悲哀」をその声に感じるようになる。これぞ市村マジック。

流石は日本オリジナル怪人(「オペラ座の怪人」日本版の初演怪人役)。クリスティーヌを思う気持ちはガンガン伝わる。熱い演技で魅せる。歌声はほぼ当時のまま、と言っていいと思う。(四季盤CDと聴き比べて)

怪人の小さな部屋に飾るには、やりすぎ位大きな、クリスティーヌの肖像画
メルボルンDVDではまるで写真のような美しい絵(CGで、クリスティーヌ役のアンナ・オブライエンを描いている)で、途中その絵が微妙に動いていた。その再現を楽しみにしていたが、日本版では絵はまったく動かず。
しかも、下手くそな絵で濱田めぐみにも平原綾香にも似ていない。なんじゃこれガッカリ。

2.コニー・アイランド・ワルツ

怪人の部屋がそのまま上昇。メリーゴーランドの屋根のようになる。怪人は呆然とその様子(コニーアイランド)を眺めるようにしている。

ガングル、スケルチ、フレック(三人組、怪人の手下)が登場。不気味なフォーメーションで不安を煽る。
フレックはかなり小さい。そしておっぱい大きい。

「コーニー、アイル♪」ではなく、日本版では「コニーアイ、ラーンド♪」と歌う

コニーアイランドの住人達(フリークスやサーカス団)が次々と出てくる。フォーメーションや動きはほぼ、DVDと同じ。

怪人はこのナンバーの最後まで呆然としている。時折椅子から立ち上がる。その表情をオペラグラスで追っていたが、市村怪人のせつなすぎる表情演技だけでこみあげるものが。

3.あなただけに

メグ・ジリーの一回目のショー。
玲奈メグ超かわいい!めっちゃスタイルいい!しょっぱなから谷間全開でウハウハ。オペラグラスガン見ポイント。

しかし動きが結構早くて、オペラを動かす手が忙しい。

オペラ座から10年後の世界で、メグは怪人の元でショーに出演していることがわかる。

3.-1 この10年

「1日5回公演」という、なんとも詰め込み興行だ。マダムはオペラ座時代と変わらず、指導者のポジションについている。 

マダム・ジリーとメグによる、10年間何が起こったかという説明回想シーン。
メグはマダムを「ママ」と呼ぶ。

マダムは老眼鏡を光らせる。新聞記事、「オスカー・ハマースタインの新しい劇場に、パリのオペラ歌手、クリスティーヌ・ダーエが舞台に立つ。クリスティーヌは今朝パリを立った」とのこと。メグも聞いている。

マダムはクリスティーヌに対して恨み節。自分たちが怪人を守ったことを強調。さらに、「クリスティーヌには近づいてほしくない」と警戒する。メグは「そんなの昔の話」と、流そうとして、クリスティーヌとの再会を楽しみにしていて、「マンハッタンやコニーアイランドを案内したい」と歌う。

マダムもメグも難解なフレーズ。特にマダムは低音から高音までの行き来が激しい。その行き来がさらに不気味さを増す。鳳マダムは時折声が掠れたりしたものの、迫力満点の恐ろしさ。玲奈メグは相変わらずかわいい。「ママやめて」などの台詞もかわいい。このシーンの白いガウンがお気に入り。

マダムの書斎は思っていたよりも小さいセット。盆の上に乗っていて、徐々に回りつつ、最後にはマダムごとフェードアウト。最後にメグのソロが少しだけ入り、メグも盆フェードアウト。

ここ(メグフェードアウト)、拍手しづらいですが、実は数少ないマダムとメグへの拍手ポイントです。ラブネバリピーターや拍手要因の皆様、千秋楽までにはここで拍手定着するように頑張ってください!今回は残念ながら拍手なし。

4.クリスティーヌ到着

オケから3人ほど、ブラスバンド役としてステージに上がってくる。

明らかにクリスティーヌだとわかる音楽が流れ、クリスティーヌが登場赤のドレスに帽子。
ラウルとグスタフはお揃いの金色調の上下、帽子もかぶっている。

新聞記者たちのラウルに対するヤジ度はやや低め。なのに怒り爆発ラウルだが、なぜかカメラのフラッシュにひるんで反撃できない。
新聞記者の台詞、「ヤンキー・ドゥードゥル・マネー」というのは、日本版でも意味がわからず。

パリの歌姫、クリスティーヌ・ダーエの夫ラウルは、「モンテカルロのルーレットで全財産をすってしまった」ということが、既に周知の事実となっているようだ。クリスティーヌは終始無言。

グスタフはインタビューに対し、「僕、コニーアイランドに行きたい、泳ぎも習いたい」とのこと。満面の笑顔。子役の台詞はとても聞き取りやすい。

雷が鳴り、雨が降り始め、グスタフは「お母様ー、あれ見てー、不思議なー、馬車ーをー♪」と歌う。

野次馬たちは馬車を見て、「馬がいないわ、どうやって動いているのかしら」などと言い合う。
その馬車は馬がいないのだが、運転手みたいな人(三人組ではない)が先頭に乗っている。が、グスタフも野次馬達もその人のことにはなぜか触れず。

5.トリオの出迎え

三人組の怪しい挨拶に警戒するラウルだが、グスタフが嬉しそうに先に乗ってしまい、「わくわくー、する気分ー、なにがー起きるのー♪」と歌っている。とても好奇心旺盛な子どもだ。
クリスティーヌまで馬車に乗車したので、仕方なく、しかし偉そうに「ハマー・スタインのところに案内しろ」と、ラウルは言う。

6.コニー・アイランドまで

馬車が進むと、舞台上方、可動式の橋(オペラ座のトラベレーターのような橋)の上に怪人が立っており、「ここーだー、エーンジェルオブ、ミュージーック、おいーでー、エーンジェルオブ、ミュージーック♪」と歌う。四季版オペラ座と同じ歌詞。(いいのかしら)

怪人と入れ替わるように、着ぐるみの熊が、先ほどの馬なし馬車のミニチュアを、乳母車のように押しながら橋の上を通過する。なぜ熊が馬車を押すのかは不明だが、怪人の手中にあるという意味なのか。

7.なんてひどい街

ホテルのスイートルーム。ラウルは酒を飲みながら荒れている。グスタフは誰にもらったのか、「おもちゃをーもらったのー♪」などと歌いながら、嬉しそうにピエロのオルゴールを運んでくる。

「お願いー遊んでよー♪」と歌うグスタフに、ラウルは「グスタフ!いい加減にしろ!!」と、怒鳴りつける。非道い父親。

クリスティーヌは歌いながらラウルをなだめる。ラウル「僕が悪いのかー♪」、クリスティーヌ「すぐに帰りましょー、あなたーが、楽ーに、なるならー♪」的なやりとり(歌のかけあい)。
ラウルは徐々に怒りを沈め、二人はキスしそうになる。が、グスタフがピアノを弾き始めてその音に反応して、キスをやめてしまう。

そのピアノにラウルは、「なぜ今弾くんだ。お父様は頭が痛いんだ」と言い、膝をついて頭をおさえる。ラブネバラウルは基本、自分のことを「僕」と言うが、グスタフだけには自分のことを「お父様」と言うらしい。
それでもピアノをやめない(笑)グスタフ、クリスティーヌはラウルを気づかい、「シー、ピアノはやめにしましょ」と言って、やっとグスタフはピアノを弾くのをやめる。

ラウルはやっと、グスタフと遊び始める。急に優しい声になり、「よく出来ているね、誰に貰ったの?」グスタフ「三人の…」と言いかけたところでノック。(三人組からオルゴールを貰ったことがここでわかる。まぁ、そうなんだろうけど一応)
ロンドン版ラウルのように、オルゴールを蹴飛ばしたりはしない。
ノックに反応し、また厳しい声で「なんだ!」と、偉そうな態度に戻るラウル。

ハマースタインからの偽の手紙に喜ぶラウル。DVD翻訳の「接待ランデブー」は、「ビジネスのセンスがあるらしい」(だったかな)という台詞に。

いそいそと出かけるラウルを呼び止めるクリスティーヌは、ラウルに一言、「これ以上飲まないで」
ラウルはクリスティーヌを睨みつけながら、無言で「バタン!」と扉を閉める。

※この、「これ以上飲まないで」は、実はロンドン版の台詞であり、メルボルン版では、「なんでもない」だった。今回の日本版では、この台詞はロンドン版が採用されているという興味深いものになっている。

8.心で見つめて

「バタン!」の後、グスタフ、「おこーってーる、みたいー、愛してー、ないのかなー♪」と歌う。
クリスティーヌはすぐ、「まぁ!グスタフ」。(結構、バタンからこのあたりの流れがツボ)

「人は見た目じゃない、心で見つめなさい」と、歌いながらグスタフを説くクリスティーヌ。
「手をひろげ、目を閉じて」で、グスタフの手をひろげさせ、目を閉じさせる。また、グスタフへの鼻ちょんから、グスタフがクリスティーヌへ鼻ちょんするのは、ほぼDVDと同じ流れ。

シンプルで短いが、クリスティーヌとグスタフの綺麗なメロディーの掛け合いが聴けるナンバーで、クリスティーヌ役と子役の美しい歌声が聴けるのと、この演目でようやく「笑顔」が見られる、ホッと一息つけるシーンである。

DVDと同じなので、子役はクリスティーヌの胸にギューッと甘えにいく。
おっぱいにギューッと顔をつけて、満面の笑みの子役……羨ましいぜ!!!!

「さぁ、もう寝る時間よ」と、クリスティーヌ。「すぐに行くから」と。グスタフはここで一旦捌ける。

※グスタフが捌けるところで拍手がほしいところです。ここも拍手ポインなので、リピーターの方定着をお願いします。オケが鳴り続けていてやりにくいとは思いますが。

するとまた不気味な音楽を奏ではじめるオルゴール…何かを察し、慌て始めるクリスティーヌ。

9.月のない夜

「ジャーン、ジャージャージャー、ジャーン!!!!」と、わかっていてもビックリするぐらいにオケ音量が上がり、観客はビクッと一瞬のけぞってしまう、怪人の登場。

クリスティーヌももちろん怪人登場に驚いてしまい、気絶し、その場で倒れこむ。
怪人は、倒れているクリスティーヌを抱き起こし、ソファに座らせるのだが、日本版ではクリスティーヌは【半分自分で起き上がっている】。まぁ、これは仕方ないのかな(笑)。毎公演のことだし。
で、DVDのようにすぐに目を覚まし、「ヒッ」と小さく悲鳴をあげるクリスティーヌ。

クリスティーヌ「なにもかも、うーそなーのね、死んだとおーもわーせてー♪」
怪人「ああクリスティーヌ♪」 クリスティーヌ「やめてー♪」という歌の入り方。
「あれは、ほんのー、一夜ーだーけー♪」と、なぜか、導入しょっぱな切り込み始めるクリスティーヌ。

DVDのクリスティーヌのように、怪人に対し怒りを表情に出さない、日本のクリスティーヌ。どちらかといえば困惑と、少し恐怖感か。

何度も何度も、「月のない夜」という歌詞を繰り返す怪人とクリスティーヌ。
かつての一夜だけに起きた、過去の二人の事実が明かされるシーン。(なぜその日のことを言い合うのかは、まぁ、不明)
オレ様怪人が明らかにやり過ぎ(攻めすぎ)だったロンドン版、それなりにクリスティーヌもエロティックだったDVD版に比べると、二人のエロ度はまぁまぁかな…という日本版。でも二人はかなりの接近戦で、体を寄せ合い、顔を近づけて歌い合う、なかなか官能的な場面。。。

日本版は怪人役が独特な歌い方なのでそう感じないかもしれないが、ここの怪人とクリスティーヌのかけあいは、とてもオペラチックである。クリスティーヌはどちらもなかなか健闘(歌)。

怪人は「自分を恥じて、クリスティーヌを置いて逃げてしまった」と歌うと、クリスティーヌは、「愛してたのにー!」と、強い口調で歌う。二人が相思相愛で、ただ一晩の過ち…ということではなさそうな、そうでもないような、ムニャムニャ感。

で、散々言い合った後に、怪人「今はー?♪」
クリスティーヌ「今更そんなー♪」と。

10.遠いあの日に

「ジャーン、ジャージャージャーン♪」のオケ音楽で盆がまわり、二人はバルコニーへ

※ここも実は拍手ポイント(音楽が変わって盆がまわるところ)です。手前の「月のない夜」終わりの拍手。これも千秋楽までにはお願いします。

手前の歌で散々「あの日」の事を言い終えて、ここからは、「それ以前の二人の美しい思い出」を歌い合う、短めのデュエット。

歌終わりで、怪人が「ハマースタインはいくら払うんだ? 私は倍払おう」と、ギャラ交渉。
クリスティーヌは一旦断る。

11.お母様、怖い

そこに、パジャマ姿のグスタフがバルコニーに駆け込んでくる。
グスタフと怪人の初コンタクト。「デデデデデデデデ♪」
グスタフをバルコニーの手すりに立たせて、クリスティーヌが慌てる、というのはDVDと同じ。
怪人「マダム、私に任せて」などという台詞も。

盆が再びまわり、グスタフをベッドへ。
グスタフ「なぜあの人は仮面をつけているの? マジシャン?」
クリスティーヌ「うふふ、そうね。そう…かもね」みたいなやりとり。

その後、怪人がクリスティーヌを脅して、再び歌を歌うように指示する。
クリスティーヌは、「なぜそんなことができるの?!」
怪人、「私のように醜い男は、なんだってできるのだ」と

クリスティーヌ「何をー歌ーうのー?♪」
怪人「これだー、私のー曲ー♪」
クリスティーヌ「そのー後ーにはー?♪」
怪人「無事にーかえーられるー♪」
「もちろん報酬もたっぷり」(これは台詞)みたいな、流れ。

クリスティーヌは怪人から譜面を受け取り、その内容を確認する。
メロディーをハミングするクリスティーヌ…と、ほぼ同時に、怪人はバルコニーの扉を半分だけ閉め、フェードアウト。

音楽の美しさに気づいたクリスティーヌは、急いでベランダへ駆け寄るが、もう誰もいない

そこに怒ったラウルが帰ってくる。(ハマースタインからの手紙はもちろん偽物だったので)

クリスティーヌはラウルに、「雇い主が変わったのよ、あなた」と言う。

※この「雇い主が変わったのよ」は、オペラ座でいう「昔の頃のあたしたちじゃないのよ、ラウル」と同じ台詞(英語)ですが、作品と背景が違うので、日本版の台詞が変わっています。DVD版の翻訳では、「状況は変わったのよ、ラウル」でした。

12.懐かしい友よ

ファンタズマ(怪人の劇場)の舞台裏。
メグの新しいショー「水着の美女」のリハーサル中。
厳しいマダムが喝。「男性陣はメグとフォーメーションの練習を」と言う。

この時、玲奈メグが男性ダンサーと「怒られちゃったね」的なアイコンタクトで、舞台袖に捌けていくが、そのアイコンタクトがまたかわいい。やばい、アイコンタクトされたい。

入れ替わりでグスタフとクリスティーヌが入ってくる。グスタフは嬉しくて走り回っている。
クリスティーヌは、「皆さんお仕事中なんだからダメよ」と。
ラウルは怪訝そうに、「ミスターYって何者なんだ」と、ガングルに尋ねるが、ガングルは無言。

メグとクリスティーヌが再開。マダムとラウルが再開。
ラウルはミスターYが怪人だと知り、また、メグとマダムはクリスティーヌが歌うとわかり、徐々に不穏な空気に。

ラウルの歌の一部分に、「酒が飲みたい♪」というのがあり、思わず笑いそうになってしまった。

でも、笑い合って昔を懐かしむ友たち。本音と建前の裏腹感がたまらない四重唱。
重唱のなかでも特に歌声がビシビシ響いたのは、平原綾香のクリスティーヌだった。玲奈メグも綺麗な歌声でよく飛んできた。

13.とってもきれい

三人組に連れられ、怪人の仕事部屋(最初のピアノの部屋とは違うように見えるが、設定上、同じ部屋なのか別部屋なのかは謎)に来るグスタフ。
怪人は灯籠を持ってあらわれる。

「弾いていいですか?」と、きちんと敬語を使ってピアノを弾いていいか尋ねるグスタフ
怪人は、「子爵(グスタフのこと)がピアノを」と。

ピアノを弾き始めるグスタフ。怪人、「その曲は?」
グスタフ「頭ーにー、うかーぶのー♪」 怪人、「つづけて」(と、手を差し伸べるように差し出す)
グスタフ「とってーもー、きーれいー♪」 というような流れ。

何かに気づき始める怪人、「私のように(ピアノを)弾く!」
「このー子はーまだー10歳…じゅーっさいー、とはーーー♪」

14.美の真実

「君がどう思うのか、知りたい!」と叫ぶ怪人。
突然曲調が変わり、大音量で重厚なロックナンバーが流れ始める。
怪人が追求する独特な(不気味ともいえる)「美」の世界を、グスタフに見せてまわる怪人。
この作品の中でも特に重要なシーン

怪人の旋律は、ロンドン版の「高い音から低い音に移動するタイプ」ではなく、メルボルン版の、「低い音から高いおとに移動するタイプ」。

このナンバーの歌は全編、怪人もグスタフも録音歌唱(プレスコ)です!!

結構衝撃の事実ですが…私はすぐに気づいてしまいました。

生演奏なのに録音歌唱が可能? と疑問点もあるかと思いますが、実はこのナンバーまるごと、演奏部分も録音になっています。それはロックサウンド(エレキサウンド)の部分。

その録音エレキサウンドに合わせて、オーケストラが生で演奏しています。(コンダクターはテンポを合わすためにヘッドホンをセット。塩田さんは耳に突っ込むタイプでしたが)
これは、「オペラ座の怪人」のタイトルトラックや、オーヴァーチュアでも同じ手法が取り入れられています。

その利点というわけではないですが、テンポが一定なので、歌の録音を合わせて流すことは容易です。実際、「オペラ座の怪人」では、歌唱部分も録音になっているところがあります。

ロンドンやコペンハーゲンでは、このナンバーではキャストが生で歌っていました。メルボルン版はこのシーンはプレスコ固定演出なのかもしれません。(それに日本版も準拠)

このナンバーは独特な世界観(ファントムが追求する、独特な「美」の世界を、グスタフに案内して反応を伺い、お互いの心を同期させていく)で、キャストやセットの動きも激しいですから、【歌の不調を観客に気にさせず】、【その世界観をたっぷり集中して魅せる為】、演出家の指示もあるのでしょう。

実際、このナンバーでは、怪人もグスタフも大変歌唱力が安定していて、とても聴きやすく、大迫力のナンバーとなっていました!

グスタフの「Yes!!」は、日本版でもそのまま「Yes!!」

最後の「キャー」まで録音。加藤清史郎くんは「アーーー」でしたが。

仮面と鬘を外した素顔をグスタフに拒絶され、ショックを受けてしまう怪人。
クリスティーヌの「グスターフ!!」は、エコーがかかっていて、遠くから呼んでいるという細かい演出も。

15.問い詰められて

怒り狂う怪人、「気づかなーいと、おもーったかー!!♪」「真実をー今ーすぐー!!♪」。クリスティーヌの首を絞めにかかる

メグの怪人を見る目が哀れ…
クリスティーヌに頼まれて、メグはグスタフを連れてホテルに戻る。

クリスティーヌから怪人に告白、グスタフは怪人とクリスティーヌの子であると。

市村怪人の、声にならない「…息子…!!」「…むすこっ…!!」はかなりヤバく、このあたりから涙がボロボロと止まらなくなる私。

怪人はクリスティーヌに謝罪。「グスタフには真実を伝えないでほしい」と。
クリスティーヌは怪人に「歌を必ず歌う」と約束する。

クリスティーヌは逃げるように去っていく。
涙を流しながら自分を見つけなおす怪人。
怪人はグスタフに自身の希望を託し、「すべてを彼に捧げる!」と宣言。

一幕最後の怪人ロングトーンの部分は、もう絶叫に近い形であったが、役に入り込んでボッロボロの市村怪人に完全にノックアウト。ここ号泣。ヤバイっす。

怪人が去った後、マダムが登場。
恐ろしい旋律で恨み節。「あの子(グスタフ)がいなければー!!!♪」
フリークスもその歌に反応して動き始め、一幕終了!

 

二幕編、キャスト別感想編 に続きます。

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この記事を書いた人

telephone-586266_640 禁断J (禁断先生、禁断市長とも)

観劇ブロガー、webライター。

国内外ミュージカルを中心に年間50本程度の観劇を元に、レポ執筆や情報を発信しています。
座右の銘は「継続は力なり」
弄るツールはiPhone、使用PCはWindows。

劇場で「禁断さん」と呼ばれるのは恥ずかしいので小声でお願いします(笑)

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maru♪

Jさま! maruです!
さすがJさまのLND愛! 素晴らしいレポです!

BDで見た時には、これは日本人には無理だろうと思っていましたが、
やってしまいましたねぇw 素晴らしかったです!
ストーリーはメロドラマですけど、ALW卿が愛して止まない気持ち分かります!
妖しくて美しい!

TBUが録音だったのはちょっぴり残念ですが、
あの曲を毎回歌うのは大変かもです・・・ かなり動き回ってますもんねぇ・・・
(歌えるファントムならばOKだと思いますが・・・)

平原クリス正直心配していたのですが、演技も含めて良かったです!
高低すべて歌詞が聞き取れました! そしてあのLND!!
本当に美しかったです!

肖像画!!w セットは全て好きだったのですが、唯一不満が肖像画でしたー
なんであんなイコン画みたいにしちゃったんですかねぇ・・・
しかしJ画伯素晴らしいです!
by maru♪ (2014-03-28 00:25) 

J (禁断先生)

>maru♪ さん

こんばんは!コメント頂きましてありがとうございます!
いやー日本のラブネバもよかったですね!
観に行って一週間経ってもまだ尚、ラブネバ音楽が頭のなかをグルグルとしていて、「もう一回行きたいな」という気持ちが強くなっております。もうチケットがないので行けませんけど笑
肖像画…本当に一番のガッカリポイントでしたよ!まぁ、私の絵もひどいものですけどね^^;
by J (禁断先生) (2014-03-29 21:37) 

kaori

はじめまして、ツイッターよりお邪魔します。
クリスティーヌ登場時の「Yankee Doodle Money」はアメリカンマネーってことでしょうね。Yankee Doodle は北米人への蔑称だったりするので、高貴なフランス貴族様が貧乏人の入植地であるアメリカで成功した人のカネをアテにしてやってきたんだろって自虐にみせてラウルたちを馬鹿にしてるんだなってセリフを解釈しています。
映画でオペラ座にハマった時には散々ブログでレビューを書いたりしてましたが、いまはそんな気力もなくて、こうして詳細にレビュー書いてくださる方の記事を読むのを楽しみにしています。市村さんは自然に呼吸しているようなファントムでしたが、鹿賀さんのファントムが好みだったりします。ストーリーがアレなのが残念ですが、私も二回ずつ見にいく予定であと二回しかチケットないので色んな方の感想を読んで楽しもうと思っています。
今後もおじゃまさせてくださいね。
by kaori (2014-03-31 00:45) 

J (禁断先生)

>kaoriさん

はじめまして!コメントを頂きましてありがとうございます!
そして私が謎に思っていた「ヤンキードゥードゥルマネー」についての解説、本当にありがとうございます!これでやっと意味がわかりました。
先日平原綾香さんの密着番組で鹿賀丈史さんの怪人がチラッと映っていまして、なかなかかっこよかったので、私も鹿賀怪人見たかったです!4回もご覧になるなんて羨ましい~!
今日、ラブネバ公式や俳優さんから追加公演の案内が入り、大変に悩ましいところですが…笑
こんな雑然としたブログですが、これからもどうぞよろしくお願い致します。
by J (禁断先生) (2014-04-01 15:52) 

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