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LOVE NEVER DIES at DET NY TEATRE: 『ラヴ・ネヴァー・ダイズ』デンマーク版 2013年1月4日~5日 観劇レポ [Love Never Dies]

LOVE NEVER DIES at DET NY TEATRE: 『ラヴ・ネヴァー・ダイズ』デンマーク版 2013年1月4日~5日 観劇レポ

 

 

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Love Never Dies  Det Ny Teater   4 JAN 2013, 5 JAN 2013 

Fantomet (The Phantom): TOMAS Ambt Kofod
Christine Daaé: RØNNAUG SUNDLING
Raoul, Grev De Chagny (Raoul, Vicomte de Chagny): CHRISTIAN BARG
Madame Gily: MARIANNE MORTENSEN
Meg Gily: ANAÏS LUEKEN
Fleck: KRISTINE MARIE BRENDSTRUP
Squelch: KRISTIAN JENSEN
Gangle: SIMON DUUS
Gustave: CARL-EMIL LOHMANN(4日)
        OSCAR DIETZ(5日昼), CARL-EMIL LOHMANN(5日夜)

Seat: Balkon 1列(4日)
     Gulv 1列(5日昼), Balkon 6列(5日夜)

※Balkonは2階席。Gulvは1階席。

 

アンドリュー・ロイド=ウェバー ラヴ・ネヴァー・ダイズ [Blu-ray]

アンドリュー・ロイド=ウェバー ラヴ・ネヴァー・ダイズ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • メディア: Blu-ray


 

Jです。みなさんこんばんは。

1月4日と5日は、デンマークはコペンハーゲンまで足を伸ばし、アンドリュー・ロイド=ウェバーのミュージカル、『ラヴ・ネヴァー・ダイズ』を観てきました。

その前日までは、『オペラ座の怪人』新演出版をカーディフで観ていましたので、カーディフから特急列車で2時間かけてロンドンまで移動し、ヒースロー空港からコペンハーゲン空港まで2時間のフライト。
空港からコペンハーゲン中央駅までは、国鉄で15分という移動を経て、やってきました。

初デンマークということで、私、初めての外国はいつも緊張しまくり警戒しまくりなので、取り敢えずは目的の観劇を、トラブルなく安全、確実に出来るように。という心持でした。ようは、旅行先であまり冒険をしないタイプなんです。
その前にホテルに辿りつかなければなりませんが、ホテルは駅からとても近く、劇場はホテルから歩いて5分ぐらいの距離でしたから、これは便利で良かったです。
まず、空港から国鉄に乗る、というだけでもかなり面倒(切符のシステムが独特)でしたが、なんとか無事チェックイン。
コペンハーゲンの人たちは、駅でもホテルでも劇場でもレストランでも、皆気さくで親切な人が多くて良かったです。でもなぜか、あちこちにある現地のセブンイレブンのスタッフ(しかも皆若いお兄ちゃん)だけには、もれなく全員に無愛想にされましたが。なぜ?(笑)

さて、この『ラヴ・ネヴァー・ダイズ』は、私のミュージカル観劇人生を大きく変えてしまった作品で、オリジナルロンドン版は3回に渡って渡英し、合計8回観劇しました。今となればもっともっと観ておけば良かったと後悔しています。(クローズしてしまったので)
ファントム役のラミン・カリムルー、クリスティーヌ役のシエラ・ボーゲスを知ったのもこの作品です。とても思い入れが深いのです。

BD/DVD収録され、日本のオペラ座ファンにもお馴染みのオーストラリア版(メルボルン公演、後にシドニー公演)は、私は結局観に行きませんでした。

今回このデンマーク版は、ロンドン、オーストラリアに続く3番目の上演国で、かつ初英語圏以外の国での上演となります。
そうです、デンマーク公演はデンマーク語です。日本公演が日本語…というのと同じ感覚ですね。

私はよく、デンマークでミュージカルを観たと言えば、「デンマーク語わかるんですか?」とか、韓国ミュージカルを見たと言えば「韓国語わかるんですか?」などと聞かれるのですけど、えーっと、どちらも全然わかりません!(笑)
でも、LNDはロンドンで複数回観ていますし、BDで日本語字幕も読んでいるし、基本ミュージカルは台本や音楽は同じなので、デンマーク語であっても韓国語であっても、脳内で翻訳(変換)されるんですよ。観たことがあるものであれば、ですが。

LNDの場合はまだ日本で上演していない作品なので、今回は脳内変換が英語になる。という初体験の感覚でしたが、まぁ大体どのミュージカルも日本で観ているものであれば、大丈夫なんです。
苦労するのは、日本ではまだ上演していないのに、日本語以外の言語の作品を観ること…ですね。このLNDがそうでした。

今回LNDを上演をしているデットニーシアターは、とても歴史のある劇場で、設立は1908年。
ミュージカルではかつて「キャッツ」、「オペラ座の怪人」、「レ・ミゼラブル」、「美女と野獣」、「ウィキッド」、「メリーポピンズ」などなど、ブロードウェイやウェストエンドの代表的なミュージカルは、殆どがこの劇場で上演されてきたそうです。

私、そんな歴史ある劇場ならそれは豪華で重厚な劇場なんだろうと期待していたのですが、意外にも劇場内はこじんまりとしていました。ロビーは広めでしたが。
しかも、古い作りからか中は迷路みたいになっていて、ゴーストが出てきそうな雰囲気がプンプン漂っていました。かなり不気味な感じ。
一番怖かったのは、トイレが狭い階段を降りた地下なんですけど恐ろしさを通り越して、辿りつく途中で漏らしてしまうんじゃないかと思ったほどです。(すいません)

劇場内は暗い…です。というか、コペンハーゲンの街全体が日本の照明のように明るくはないので、そういう風に感じてしまったのかも。

前置きが長くなってきましたので、そろそろ本編レビューを書いていきます。

デンマークではなんと、お正月三箇日までは公演はお休みです。
この4日から新年の公演はスタートしたのですが、ファントム、クリスティーヌ、メグの主演三役がまさかのお休み!でした。

ファントムはダブル主演ということで、二人目のトーマスファントム(ミュージカル畑の怪人)が3公演とも登板。もう一人のボーファントム(オペラ畑の怪人)は、この人が二人の中でも特にメインだと思うのですけど、お休みでした。

二人の怪人の歌声を聴き比べられるかと思っていたので、これはちょっと残念。
トーマスファントムもかなり良かったのですけどね。

クリスティーヌとメグはアンダースタディから。メグはなかなか良かったのですけど、クリスティーヌが…クリスティーヌは…ううう……

 

毎度のことですがネタバレを書いています。
よろしければ「続きを読む」から進んでください。
(一部ブラウザでは「続きを読む」の表示はされませんので、そのまま進んでください)

 

マンハッタンの怪人 (角川文庫)

マンハッタンの怪人 (角川文庫)

  • 作者: フレデリック フォーサイス
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2002/10
  • メディア: 文庫

 

 

デンマーク版のLNDは、完全な独自演出です。
これまでに観たロンドン版、BDで観たAU版とは異なります。
(台詞、音楽、進行は同じ)

ところどころ、「このシーンはロンドン版に似ているな」とか、「ここはAU版をベースにアレンジしているな」と感じるところがありました。

今回この記事で言う「ロンドン版」は、演出変更後の「後期版」を指します。

デンマーク版では、ファントムの部下3人組(ミス・フレック、ミスター・スクエルチ、ドクター・ガングル)の他にもう一人、「謎の曲芸師」という新キャラクターが存在します。
この人は特に台詞はありませんが、割と出てきて、グスタフや3人組と絡んでいます。

デットニーシアター内には、コニーアイランド(ファンタズマ)を象徴する、電球が至る箇所に張り巡らされています。キャッツシアターのような(サーカス小屋のような)電球です。
左右ボックス席(実際の劇場のボックス席)は、1階は未使用(後に劇中で使用する)。2階には本物のVIPなお客様が座ります。3階部分には、劇中のホーホーマン(メグのファンという設定)が左右それぞれ、ひとりずつメグのショーシーンだけ現れます。

劇場客席は、1階、2階、3階、4階までありました。でも4階席には誰も着席していなかったです。
2階、3階は劇場壁側まで客席があります。劇場をグルリと囲むようなつくりです。
でも、劇場自体はかなり小さめ。縦に細長く、コンパクトでした。

デットニーシアターギャラリー

オーケストラの編成はロンドン版よりもやや少なかったです。
指揮者はかなりおじいちゃんの人でした。

この劇場ではマイクの音質がちょっと籠り気味で、あまり良いとは思えませんでした。
オーケストラの音はクリアで、バランスは良かったです。

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Syng Endnu En Gang For Mig (Till I Hear You Sing)

開演すると舞台を隠していた布が半分の位置まで下がります。すると上半分の高いところでファントムがピアノを弾いています。導入部分のオケはAU版と同じで「ジャーン、ジャーン、ジャーン、ジャーン…バーーーーン」と、一回一回伸ばす弾き方。

ファントムはこの劇中に何度も使用される橋の上(前作、オペラ座の怪人に出てくる、可動式橋(トラベレーター)が、単体で独立したようなもの。まるで戦車のように重厚な車輪付きの土台の上に、上下左右に、自在に回転する動く橋が乗っている)で、ピアノを弾いて作曲をしています。
ここではAU版のように、ベース音「デデデデデデデデ」と鳴り始める合図で、曲の出来に納得がいかずに、クシャクシャっと譜面を丸めてしまいます。

この「独立した可動式橋(戦車風)」は、このデンマーク版LNDを象徴する、特に大掛かりなギミックと言えます。それ以外のセットは全て、かなりチープです。この戦車にはかなりお金をかけていると思いました。

個人的には、「一仕事(作曲)を終えて、さあこれからクリスティーヌ人形と遊ぼうか」という、怪しいファントム(ロンドン版)が好きでした。デンマークファントムはAUファントムのように、作曲に没頭し、しかしクリスティーヌを思いすぎて作曲が上手くいかない真面目な(?)人です。

デンマークLNDのファントムの仮面はとても特徴があり、まるで骸骨のように恐ろしい造形です。
またこのシーンでは、青色のガウンを羽織っています。

あまりに直接的すぎたロンドンのクリスティーヌ人形(オートマタ)、あまりに巨大すぎたAU版のクリスティーヌ肖像画(しかも絵がちょっと動く仕様)。
これに対抗するデンマーク版のクリスティーヌは、下半分に残った布に、ファントムが思い続けるクリスティーヌの思い出が、映像として流れます。(投影される)
ロンドン版ではクリスティーヌ人形にネックレスを付けて遊んでいたファントムですが、デンマーク版では、その映像中にファントムがクリスティーヌの首にネックレスをつけます。
でも、こんなことはオペラ座ではしないので、これはファントムの妄想も加わっているのかもしれません。その他にはやはり前作を象徴する、蝋燭やオペラ座の緞帳などの映像が流れました。

(しかしこの布が結構シワシワで、映像があまりハッキリと見えなかった…)

TIHYSはやっぱりラミンファントムの独特な歌い方がとても良くて、それが深く脳や心に入ってしまっているので、トーマスファントムがどれだけ綺麗に上手く歌いあげても、もの足りなく感じてしまいました。
またオーケストラがどの曲においても単調なテンポ取りで、特に、歌で抑揚をつけるところで引きのばしたりすることが殆どなかったのも、つまらなく感じた要因のひとつです。(2日目のソワレは少し伸ばしたりしていましたが)
ロンドン版のは、もうやり過ぎな感がありましたけど、やっぱりああいう熱い歌声やメリハリたっぷりなオケを聴いてしまっているので、これは仕方のないことかもしれません。
どの歌でも言えることなので、書くのはここだけにします。デンマークのファントムは決して悪くはなく、歌はめちゃくちゃ上手いんですよ。ラミンが特別すぎるだけなんです。

 

Coney Island Waltz

観劇初日は2階席から観ていたのでよくわかったのですが、TIHYSが終わりコニーアイランドワルツ導入口で、客席上空を人が舞台に向かって飛んできます
その人はオーケストラピットの真上辺りまで空を飛び、そこから長い布を使ってスルスルと下に降りてきます。先にも書いた「謎の曲芸師」です。
2日目のマチネは1階最前列で観ていて、その曲芸師は私の真上から降りてきました。降りてきながら、客席に向かって「シャー」とか言って舌を出したりします。前方の客席は皆大喜びです。

歌い始めは三人組のひとり、ドクター・ガングルから。ガングルから歌うのはAU版と同じ。(ロンドン版ではマダム・ジリーから)
三人組はAU版のように赤を基調とした衣裳ですが、より道化に近い雰囲気に。
ミスター・スクエルチは、ロンドン版とAU版ではスキンヘッドでしたが、デンマーク版はフサフサ。白髪です。また、あきらかに肉襦袢で膨らませているような体型。
ミス・フレックはAU版では低身長のキャストでしたが、デンマーク版ではロンドン版と同じく普通身長のキャストです。片足にはウィキッドのネッサローズのような装具が付いています。
ドクター・ガングルは危ない調教師のような感じ。重低音ボイス。スクエルチはAU版と同じく高音パートを歌います。(ロンドン版ではスクエルチが低音パート)

デンマーク版「コニーアイランドワルツ」は、AU版コニー+ロンドン初期版の"Heaven by the Sea"が合体したような構成です。(曲はコニーで、ヘブン~の楽曲は一切入ってこない)

次々と登場するフリークス(見世物小屋の人たち)はAU版よりも、更にリアルな特殊メイクで。リアルというのは実在する(もしくは実在した)人たちにかなり近いという意味です。
揃いの帽子を被った入園者(いわゆるゲスト)達が、フリークスや煌びやかなコニーアイランドに驚いたり歓喜したりする様子は、ロンドン初期版の"Heaven by the Sea"にそっくりです。

個人的にはやはりロンドン後期版のコニーがとても重厚で幻想的で好きだったのですけど、デンマーク版のは、実在したコニーアイランドに近い雰囲気にしていて、それもなかなか良いと思いました。たくさん登場するフリークスはやたらリアルです。
三人組がフリークスをいじっていたのが印象的でした。

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「コニー・アイランド・ワルツ」

 

Bare For Dig (Only for You)

メグのショーが始まり、3階のボックス席にはメグのファン(という設定のキャスト、男性)が、左右に一人ずつ登場。大袈裟に拍手をしたり、「ホーホー」言います
コペンハーゲンのお客さんは素直で、そのホーホーマンに合わせて拍手をします。

メグとウララガールズは、揃いの花模様をあしらった帽子と衣裳。メグのみピンク色で色が違う。
でも、前の席で見るとプリント丸わかりの安っぽい衣裳でした…。
男性ダンサーも出てきます。

ラストに向けてテンポがどんどん速くなっていくのは、ロンドン版と同じでした。

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メグ・ジリー(中央) 「あなただけのために」

 

Madame Girys kontor bag scenen (Madame Giry's Office)

マダムはオペラ座のマダムのような髪型とは違っていて、なんだか普通の髪型。年齢をあらわすように白髪(銀髪?)。体型はゴツい。
腰からは大小合わせて4本の鍵と懐中時計がぶら下がっている。首からは老眼鏡。新聞を読むときにはその眼鏡を使います。
メグは先ほどの衣裳の上に更に派手な薔薇模様のガウンを羽織っています。帽子は取っている。

マダムは、クリスティーヌのことをよく思っていないことがやたらに強調されたシーン。
この辺りは特にロンドン版、AU版との大きな違いはなし。

このナンバーは、オペラ座から空白の10年間を説明する上ではなくてはならないシーンですが、デンマーク版はまぁ、やたら演奏が遅くて間延び感が辛かったかも。ゆっくりで長い。ロンドン版でも長く感じましたけど、余計にゆーっくりじーっくりでした。

マダムの書斎から次の埠頭へと移る間の音楽は、AU版と同じくメグが歌う主題の演奏。(ロンドン版では、前作のAIAoYのワンフレーズ)
ちなみにデンマーク版ではここのシーン転換でもしっかり拍手が鳴ります。

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マダム・ジリー&メグ・ジリー 「マダム・ジリーの書斎」

 

Pa kajen i New York havn (Pear 69)

戦車橋が奥にあり、橋が下手から上手へ向かって下がるように配置。いわゆる船からのタラップという設定。

クリスティーヌはタラップをスタスタ降りてくる。一応、"Once Upon Another Time" のフレーズは大袈裟そうに鳴る。後ろからグスタフ、そしてラウル。

クリスティーヌ、ラウルとも、薄い青色の服装(ドレスとタキシード)。グスタフはロンドン版に似た、麦わらの帽子をかぶっている。

やたらにラウルに野次る下品なマスコミたち。それを制止する一人のスタッフ(船舶関係の職員?)がいた。

AU版のように突然雷が鳴り、それを合図に「ママ見てあの不思議な馬車を~」と歌い始めるグスタフ。
馬車はAU版のように馬がいないタイプ。
馬車から下りてくる三人組は、やはりAU版と同じく、コニーアイランドのフレーズで歌う。(ロンドン版では"Are You Ready to Begin?" のフレーズからコニーフレーズに)

馬車に乗り込むクリスティーヌ、ラウル、グスタフ。
ロンドン版のように、興行主のハマースタイン氏が遅れて登場することはない。

再び雷鳴が鳴り響き、AU版のようにファントムの歌声(前作の「ここ~だエ~ンジェル・オブ・ミュージック!」のフレーズ)が聴こえてくる。しかし、ファントムの姿は見えず声のみ。

その後、ロンドン版での場面転換に使われた長い演奏が続く。
デンマーク版ではその演奏の間に、コニーアイランドに遊びに来た大人のゲスト達(やはり全員が例の帽子をかぶっている)が、鏡の館で驚きの声をあげたりしている。
鏡は横に伸びて見えたり、背が縮んで見えたりする特殊なもの。その鏡の見え方に一々反応し、「ワー」とか「キャー」とか言う。

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ラウル(左)、グスタフ&クリスティーヌ(中央) 「クリスティーヌの上陸」

 

Hvilken Radsom By (What a Dreadful Town)

クリスティーヌ達が泊まるホテルのスイートルーム。
部屋の後方にはバルコニーへと続く大きな窓が、左右に二つある。(ロンドン版、AU版はひとつ)
中央にはやはりグランドピアノが置いてある。
こじんまりとしていて、ロンドン版やAU版に較べると、かなりチープな部屋。

ラウルは怒ってはいるものの、結構弱々しい感じ。
あまり食事をせずお酒ばかり飲んでいるような、線の細い体型。そして髭。
歌声は割と高めでマイルドです。

クリスティーヌは部屋の中だというのに、大きな羽根の髪飾りをつけている。

グスタフが遊ぶオルゴールは象。前作 "Point of No Return" のフレーズを鳴らすのはAU版と同じ。音が鳴ると象の鼻が上下する。かわいい。

ラウルはグスタフのオルゴールを蹴ったり等、あからさまな虐めはしない。(ロンドン版は酷かった)

ハマースタインの手紙を持ってくるホテルボーイは男の子(子役)でした。チップをもらうと笑顔になるのがかわいい。
偽の手紙、「ハマースタインの接待ランデブー」に喜ぶラウル。
「ラウル」と呼びとめるクリスティーヌ。「なんだ」とラウル。「なんでもない」とクリスティーヌ。
この辺りの流れはほぼAU版と同じ。ロンドン版ではグラスに入ったお酒をそのまま持って行こうとするラウルを止めて、「それ以上飲まないで」という台詞があった。

 

Se Med Din Sjal (Look with Your Heart)

ホテルのシーンでは特に大きく変わったところはなし。
デンマークのグスタフ君は今回の観劇で二人拝見しましたが、やっぱり歌上手いです。

グスタフをベッドに行かせるクリスティーヌ。グスタフを連れていくメイドは、デンマーク版ではいない。

クリスティーヌが象のオルゴールを持ち上げると、ご多分に洩れず勝手に象が動きはじめ、"Point of No Return"のフレーズを奏で始める。気配を察知するクリスティーヌ。

外では雷が鳴る。一瞬、雷光に照らされたファントムの顔が浮かび上がり、窓の外からクリスティーヌを見ていることがわかる。

 

I Nattens Dunkle Skod (Beneath a Moonless Sky)

毎回わかっていても驚く、「ジャーン、ジャージャージャージャーン!」はやはり音が大きくてビックリ。でもデンマーク版は、この音楽に合わせてファントムは出てきません。
ファントムの気配を感じたクリスティーヌはバルコニーにとびだして行きます。盆が回転して、バルコニーシーンに転換。しかしそこには誰もいない。
2回目の「ジャーン、ジャージャージャージャーン!」で、なんと室内からバルコニーに入ってくるファントム。クリスティーヌは気絶しそうになりながらも持ちこたえて、バルコニーで後ずさりをします。

まさかまさかの逆入室パターン!いつの間にか姿を消して、今度は部屋からバルコニーに入ってくるんて…神出鬼没ファントムですね。

ロンドン版、AU版ではバルコニーではなくホテルの室内でした。デンマーク版ではここから次の "Once Upon Another Time" までバルコニーでのシーンが続きます。

YTでもわかるように、バルコニーではかなり狭いので、ファントムがクリスティーヌに色々する…といっても、かなり控えめ。
ロンドン版ではソファに寝かせて体を触りまくるわ、キス寸前まで顔を近づけるわと、もうやりたい放題だったのが懐かしく感じます(笑)

 

Dengang I En Anden Tid (Once Upon Another Time)

引き続きバルコニーシーンなので、「ジャーン、ジャージャージャーン」で盆が回転することはなし

でも、BaMSからOUATの切り替わりでしっかり拍手が鳴りました。ここはロンドン版でも鳴っていたのでちょっと嬉しかったです。

折角のファントムとのデュエットだというのに、アンダークリスさんは音程が定まらず。残念。

ちなみにデンマーク版のバルコニーは、私は美女と野獣のお城を連想しました。何か雰囲気が似ています。

 

(Mother Please, I'm Scared)

バルコニーシーンのまま、前作の支配人達への手紙をあてたフレーズで、クリスティーヌに「ハマースタインの倍額払うから、一回限りのショーに出てほしい」と頼むファントム。
クリスティーヌは当然断り、バルコニーから部屋に入る。追って部屋に入ってくるファントム。
するとタイミング悪くグスタフが駆け込んでくる。「ママー僕悪夢見ちゃった」

「デデデデデデデデ」ファントムとグスタフ。運命のファーストコンタクト。
盆がまた半分ほど回りバルコニーに出るファントムとグスタフ。AU版のようにグスタフを抱きかかえて、コニーアイランドをよく見えるようにするファントム。クリスティーヌは驚き、後ろからグスタフが落ちないように掴まえている。
(ロンドン版ではバルコニーに出ることはせず、部屋の中から窓の外を見る)

グスタフはベッドへ。
ファントムは、グスタフをダシに今度はクリスティーヌを脅し始める。「歌わなかったら知らんよ」 
仕方なく、ファントムの要求に従うクリスティーヌ。
「私は何を歌うの」「これだ。私が作った私たちの曲だ」と、譜面を渡すファントム。ファントムは部屋を出ていこうとする。

AU版のようにクリスティーヌはその譜面を読んで、鼻歌で "Love Never Dies" のフレーズを歌い始める。
するとファントムはクリスティーヌの方へ振り返り、10年振りのクリスティーヌの歌声を聴いて、とても感動した様子で胸に手をあてる。目を細め、笑みを浮かべて、とても穏やかな表情になる。

ちょうどその時にラウルが帰ってくる。ファントムはラウルが部屋に入ってくるタイミングで、スッと奈落に消えてしまう

この「ファントムお仕事イヤイヤ引き受け」シーンの流れ的にはほぼ、AU版と同じです。
(ロンドン版では、クリスティーヌがLNDのメロディを歌うことはしない)

デンマーク版独自の演出の、最後にファントムがクリスティーヌの歌に感動して…というのはとても良かったと思います。そうですよね、ずーっと10年間もクリスティーヌの事を思ってきたのですから。
「やっと聴けた、そうそうこの歌声!」とか思いながら、奈落に消えていったのでしょう。

 

Min Gamle Ven (Dear Old Friend)

メグのショー(Bathing Beauty)のリハシーンから。
AU版のように、ラスト男性ダンサーが失敗し、マダムが怒る。
デンマーク版ではメグも一緒になって、ダンサーに怒ります
(ロンドン版では失敗はなく、マダムもメグも怒らない)

Dear Old Friend は、AU版と同じ流れ。ラウルは最初はマダムに敬意を表している。(ロンドン版では最初から敵意剥き出し)
デンマーク版では歌の進行中、グスタフは奥の方で謎の曲芸師と戯れている。
曲芸師はグスタフを3人組にひきあわせ、グスタフは連れていかれる。

AU版のように、グラスにお酒を注ぎ、乾杯をして終わる。

ちなみにクリスティーヌとラウルの衣裳は、ロンドン版に近い白を基調としたもの。(ただしラウルは縦縞スーツ)
また、メグもロンドン版のこのシーンに近い、露出度が高いデザインの衣裳になっていました。

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ラウル&マダム・ジリー 「懐かしい友だち」

 

Vidunderlig (Beautiful)

奥には例の橋があり、3人組+曲芸師がグスタフをファントムの部屋に連れてくる。
ファントムは赤色のガウンを羽織っている。(くつろぎバージョン?)

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グスタフ&ファントム 「美しい」

 

Den Skonhed Der Er Gent (The Beauty Underneath)

ロンドン版・AU版と同じく、デンマーク版もMDによるロック演奏がベースとなり、オーケストラがそれに合わせる。音量はもちろんかなり大きい。

ファントムの旋律はAU版ベース。ロンドン版のように上がらない。

AU版のように橋を渡って、グスタフを案内するファントム。橋は大きく回転し、コニーアイランド内を見渡すようにする。興味深く周囲を見渡すグスタフ。

AU版のように、ファントムがグスタフを連れていく最終地は、やはりフリークスが居る場所。
(ロンドン版では「コニーアイランドに案内をする」と約束しつつ、結局ファントムの部屋から出ず、自らのコレクションである変なオブジェや装置を見せるに留まった)

AU版では、クリスタルのショーケースの中に入れられていたフリークスだったが、デンマーク版では、フリークスの控室(居住区?)で、彼らは自由に歩き回っている。
橋は上手から下手に下がるようになっていることから、そこは地下層であることがわかる。
ファントムはグスタフをフリークスの居る場所に導く。二人に気付いて次々と出てくるフリークス。
グスタフはフリークスに対してまったく怖がらず、握手をしたりスキンシップをとったりしている。
恐ろしがらないグスタフに喜び、嬉しがるフリークス。
ファントムは橋(この場合は階段タイプ)の上からその様子を見ている。その奥ではなぜか、曲芸師が宙吊りパフォーマンスに興じている。

ファントムはやはり、自ら仮面と鬘を取り、醜い素顔をグスタフに見せる。
フリークスを全く怖がらなかったのに、ファントムの素顔を見たグスタフは悲鳴を上げ、橋をかけ上がって逃げていく。

素早く、仮面と鬘をもとに戻すファントム。橋の上からクリスティーヌとメグが現れる。
(AU版では鬘を付けずに仮面のみ。ロンドン版では鬘も仮面を戻さず素顔のままだったが、デンマーク版では両方ともすぐに付けていた)

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グスタフ&ファントム(中央) 「表には出ない美しさ」 奥には曲芸師の宙吊りパフォーマンス

 

Fantomet Konfronterer Christine (The Phantom Confronts Christine)

グスタフ出生の秘密を打ち明けるクリスティーヌ。号泣し、膝から崩れるファントム。
(これはAU版と似ている。ロンドン版では動揺するも、泣いたりはしなかった)

誰もいなくなりマダムが登場。橋の上に乗っている。
マダムが歌っている間、橋桁が大きく回転する。

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マダム・ジリー 「ファントムとクリスティーヌの対立」




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Hvor Kan Hun Elske Mig? (Why Does She Love Me?)

幕間、「MRY'S WONDERS」の緞帳。クリスティーヌのような姫、ファントムのような仮面をつけた男。そして髭のキャプテンのような男の絵が描かれている。

その緞帳があがると掘立小屋のような「BAR MRY'S」が出てくる。最初は外観だがすぐに盆が回り、BARの内部に場面が変わる。
デンマーク版で初めて、このBARの名称が明らかに。ロンドン版ではただ単に「BAR」。AU版は不明であった。
MRY'S(ミスターYのBAR)である。ラウルは入店する時に気付かなかったのか…。

BARはロンドン版のように、カウンター内に薄汚れた大きな鏡が。
デンマーク版はカウンターだけでなくテーブルが置いてあり、ラウルはテーブル席に着席している。

夜の営業時間が終わってもまだ帰ろうとしないラウルに、BARの店員はあからさまにラウルに文句を言っている。
でも飲むのをやめようとしないラウル。足取りはふらついていて、やはりかなり飲んでいる様子。

朝番の店員と交代する遅番の店員。二人とも店員なのに、ドアのすぐそばにある衣文掛けを使用している。このバーの店員は態度が悪い。遅番の店員は私服に着替えると、外に出て煙草を吸っている。(ドアのガラス越しに見える)

海を泳いできたメグが入店。バスタオルを首に巻いているが、水着っぽくない水着を着ている。

ラウルが座っているテーブル席に相席し、ラウルに忠告を始めるメグ。
途中、例の音楽(「ここーだー、ファーントムがー、いるーぞー」のフレーズ)が鳴るが、その時は特にファントムが出てくる気配はない。(その前から店員がやたらカウンター内でしゃがみ込んではいるが、なかなかファントムと交代しない)

メグがBARから飛び出す。
「デレデレデン、デレデレデンデン」の音楽でようやくファントムがカウンター内にスタンバイ

ちなみに、ファントム俳優は最初からカウンターの中に隠れています。
最前列から観た時に、盆がまわるときに、カウンター内で三角座りをしているトーマスファントムが見切れました。三角座りが何故かかわいかったです(笑)

 

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メグ・ジリー&ラウル 「なぜ私を愛してくれるのか」

 

Fanden Ta'r Den Sidste (Devil Take the Hindmost)

ファントムはAU版のように、仮面をつけたまま。(ロンドン版では仮面なしであった)

デンマーク版ではなぜか、テーブルの上でサイコロ勝負をはじめるファントムとラウル
続いて、トランプ勝負をはじめるファントムとラウル。なぜ(笑)

途中、ファントムは「勝負にならん」とばかりに、手の力を抜いてトランプを床に落とす。
ちょうどラウルがカードを引くタイミングだったので、ラウルは拍子抜けする。

急に落ち込み始めるラウル。
ファントムは勝ち誇り、BARの中で立ったまま、ラストの「Fanden Ta'r Den Sidste (Devil Take the Hindmost) 」とアカペラで歌う
(ロンドン版、AU版では、BARから出ていった後に声だけ聴こえる)

まったく暴力的でなく、罵りあいもないDTtHでした…。拍子抜けです。
サイコロやトランプで勝負しているのはちょっと可笑しかったですが(笑)。やはりちょっと迫力不足だったかも。

ラウルはファントムに、口だけであっさりと言い負かされてしまいます。
ファントムにどうしても勝てない(トランプやサイコロでも)ラウル。これはちょっと可哀想に思ったり…。

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ラウル&ファントム 「負けた者は悪魔の手に」

 

Badenymfe (Bathing Beauty)

やはり3階ボックス席からふたりのホーホーマンが現れます。
メグは服をどんどん脱いでゆき(瞬時に早替え)、最後にはヌード(のように見えるボディスーツを着ている)になります。

ロンドン版ではモロ裸でしたが、デンマーク版ではボディスーツでした。残念(←なにが)

AU版のように泳いでいるようなダンスではなく、ロンドン版に近いようなテンポの速いダンスでした。

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メグ・ジリー 「水着美人」

 

Bag scenen (Meg's Dressing Room)

ファントムを信じていたメグは、マダムの言葉により現実を聞かされ、深く傷つく。というシーン。

デンマーク版では、マダムとメグが口論している間、後ろでミスター・スクエルチと曲芸師が、二人の会話を聞いている
(ロンドン版、AU版では、二人の会話は誰も聞いていない)

デンマーク版では、「メグの楽屋」シーンから次の「クリスティーヌの楽屋」シーンへと転換する際に、"Beneath a Moonless Sky"でファントムが現れる時の音楽、「ジャーン、ジャージャージャージャーン!」が流れます

とにかくマダムのねちっこく粘っこい歌が印象的。クリスティーヌのことがそんなに嫌いじゃなかったとしても、あんなに苦々しい表情で悪口をさんざん聞かされたら、誰だって嫌になると思いました。
メグはやはり、最後に半狂乱のようになります。
これっていつも思うのですけど、マダムのせいでもありますよね…。

 

Inden Forestillingen (Before the Paformance)

盆が回り、クリスティーヌの楽屋に転換。

デンマーク版では、冒頭のグスタフハミングはなし。
(ロンドン版ではDTtHカルテットのハミングをする。AU版は無し)

ラウルが楽屋から出ていった後、クリスティーヌはドレッサーの椅子に一旦座り、耳につけていたイヤリングを外す
(ロンドン版も同じ。AU版はすぐに逃げようとする)
外では雷鳴が轟く。
クリスティーヌは立ちあがり、ドア傍にあるスタンド式ハンガーから自分のコートを取ろうとすると、ハンガーの陰から突然姿を現すファントム。

ハンガーにやたらコンモリした黒いマントが最初からかかっていて、「あそこにファントムがいるんだろうな」とは睨んでいましたが、やはり出てきました。
でも結構皆気付かないようで、いきなり現れるファントムに驚いたあと、クスクス笑っている人が多かったです。

もちろんクリスティーヌはファントムの歌の虜になり、動くことができず、あっさりと首にネックレスを付けられてしまいます。

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クリスティーヌ&ファントム 「歌う前に」

 

Fanden Ta'r Den Sidste, reprise?(Devil Take the Hindmost (Quartet))

盆が回りながら、ラウル、ファントム、マダムが歩きながらそれぞれの思いを歌うDTtHリプライズ。
雰囲気はロンドン版に近かったと思います。

デンマーク版では途中からメグが参加し、ラウル、ファントム、マダムの後ろ側で歩く。(3人はメグに気付いていない)

最後はメグがグスタフを連れて行って終了。デンマークではここでも拍手が起こります。

 

Karlighed Ser (Love Never Dies)

クリスティーヌはなぜか、日本の着物風衣裳。セットもやたらに和風テイスト。
さらに巨大な扇子が左右にふたつあり、クリスティーヌ登場に合わせてその扇子がゆっくりと開く、オートマティック式。
なぜこのタイトルアリアで唐突に、ジャパニーズオリエンタルになるのか。
どういう意図なのかは最後まで不明でしたが、なんでもありのコニーアイランドだからよいのでしょうかね…。

ロンドン版、AU版と同様、ラウルは上手袖からクリスティーヌを見ています。
ファントムは下手袖からではなく、下手側の1階ボックス席の中から見ています
ラウルはクリスティーヌが歌を続ける度に、どんどん力が抜け、ヨヨヨとなり壁にもたれかかります
ラウルはたまらず途中退場。
すると今度は続けざまに上手1階ボックス席にマダム・ジリーが現れます
マダムはやはり、クリスティーヌが歌を続けることで、オイオイと泣き崩れてしまいます
対するファントムは、下手ボックス席から感動のポーズ(目を細め、片手は胸に。もう一方の片手はクリスティーヌに向けて差し出すように)をとります

まさかここでマダムが出てくるとは思いませんでしたが(ロンドン版、AU版ともマダムは出てこない)、なかなか解りやすくて面白いシーンになりました。
最初、マダムとはわからず、お客さんがクリスティーヌの歌に感動して泣いているのかと思ったのですが(笑)

ラウルもマダムも、もちろんファントムも表情が大袈裟で。でもそれが良かったと思います。

肝心の歌ですが、アンダークリスさんはブレスがとても多くて、やはり迫力不足でした。。。

このナンバーでも最後にホーホーマンが活躍。積極的に「ブラボー」を連発するので、客席も釣られて(?)、声援や熱い拍手を贈っていました。

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クリスティーヌ 「ラヴ・ネヴァー・ダイズ」

 

Ah Christine (Ah Christine)

AU版と同じように、ファントムとクリスティーヌはここで熱くキスをする。
(ロンドン版ではこのシーンでのキスはなし)

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ファントム&クリスティーヌ 「ああクリスティーヌ!」

 

Jeg vil hjem, Miss Giry (Please Miss Gily, I Want to Go Back)

伏線通り、ミスター・スクワルチが、「ジリーがサー(ファントム)の悪口言ってましたぜ」とチクリます。
ドクター・ガングルに脅されながら連れてこられるマダム・ジリー。

グスタフ捜索音楽は、AU版同様、"The Beauty Underneath"ベースの音楽。(ロンドン版は不協和音)
フリークスや、ゲスト達の間をぬって捜し回るファントム、クリスティーヌ、マダム。

例の回転橋の上で、嫌がるグスタフの手を引っ張って先端まで進むメグ。
追いかけてくるファントム、クリスティーヌ、マダム。

メグは何と!グスタフに銃を向けます。(ロンドン版、AU版では子どもには銃は向けなかった)
やめさせようと近づくファントム。今度はファントムに銃を向けるメグ。
するとファントムは、両手を上げて頭を垂れ、降参ポーズを取ります。

メグはようやくグスタフを解放。今度は自分に銃を向けます。やめさせようとするファントム。
銃をファントムに向き直すメグ。また降参ポーズを取るファントム。(弱っ!)

何とかかんとかメグに近づくファントム。例のごとく余計な事を言ってしまいます。
マダムとクリスティーヌは「それ言ったらあかんやろ」的な表情。

メグはまた興奮し始め、ファントムともみ合ったところでピストルを誤射。
割って入ろうとしたクリスティーヌに弾が当たってしまい、崩れ落ちるクリスティーヌ。

マダムはメグを連れて逃亡。グスタフも去ってしまい、ゆっくり回転を始める橋。

クリスティーヌは息を引き取る。ファントム絶叫。その間ゆっくりゆっくり回転をし続ける橋。

回転が止まるとグスタフがラウルを連れてやってくる。ファントムはクリスティーヌから離れる。
ラウルはクリスティーヌにすがり号泣。
橋の先端まで行くファントム。「ラヴ・ネヴァー・ダイズ」を歌い始める。

その後ろからファントムに近づくグスタフ。向き直るファントム。
グスタフはファントムにしっかりとしがみつく。感動し、泣き崩れるファントム。
ファントムの仮面に手をかけるグスタフ。
ファントムは震えながらも、グスタフが仮面を外すのをじっと見ている。

(幕)

ラストシーンは、AU版に似た感じです。橋の上というのが特に。
デンマーク版の橋は自在に回転するので、あらゆる角度から、息絶えたクリスティーヌと途方に暮れ絶叫するファントムの姿を見ることができました。
メグが子どもに銃を向けたのはちょっと嫌でしたね…さすがに。
その後、ファントムの降参ポーズが弱っちすぎて、それは妙にツボでしたけれども(笑)。
ここのメグの歌はとても悲痛な感じが伝わってきて、グッときました。

あと、このシーンはスモークが尋常ではない位に焚かれます。息苦しくなるほど。
前方に座られる方はマスク必須ですよ。

 

 

カーテンコールは、AU版同様、コニーアイランドワルツ~メグの"Only for You"の音楽が鳴ります。客席は熱狂的な手拍子。
クリスティーヌからは"Love Never Dies"に変わります。

送り出し音楽が鳴り始めると、コペンハーゲンのお客さんはさっさと帰ってしまいます。
私を含めて数名だけが残り、最後まで音楽を聴いていました。


 

久々、長文レポになってしまいました。
あまり中身は濃くないですが、大体こんなところだと思います。

 

総括すると…
Love Never Diesは、やはり楽曲がとてもとても素晴らしいので、この演奏(もちろん歌も)が生で、久々に聴けたことはとても良かったと思います。感動しました。

キャストに若干不満は残りましたが、それでもデンマーク独自の演出に驚いたり、ところどころロンドン版を懐かしんだりできたことも、良かったです。若干チープなところが、妙にロンドン版に近かったり(笑)

自分はLNDは本当に大好きなので楽しめました。
ロンドン版やAU版と比較すると、かなり別ものではありましたが。

あと、やっぱりラミンのファントムは凄かったんだ!と、再認識できました。
また是非やってほしいなぁ。。。

このLNDデンマーク版は絶賛上演中で、4月20日(土)夜公演で千秋楽となります。

私は、今年の秋から上演が噂されている、LND UKツアー版(AU版演出に準ずる)。
また、いつか上演するであろうブロードウェイ版。そして、きっと熱く演じるであろう韓国版にも期待をしています。

UKツアーの詳報が出てこないので、本当にやるのかどうかはまだわかりませんが…

日本版は…?? えーっと。
まぁ、やるかやらないかはわかりませんが、もしやるなら観に行きますよ(笑)

日本はね。子役の時間制限という法律の縛りがありますからね。
内容はとても大人向けなので、あまり早い時間から観るような作品ではないですし。
やっぱり難しいのかな。

 

 

オペラ座の怪人2~ラヴ・ネヴァー・ダイズ デラックス・エディション(DVD付)

オペラ座の怪人2~ラヴ・ネヴァー・ダイズ デラックス・エディション(DVD付)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2010/03/24
  • メディア: CD

 

※記事中の舞台写真はDet Ny Teater公式サイトから転載しています。また開演前・幕間の劇場内写真は、撮影OKの時間に撮影したものを掲載しています。

(C)RUG (C)Det Ny Teater

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telephone-586266_640 禁断J (禁断先生、禁断市長とも)

観劇ブロガー、webライター。

国内外ミュージカルを中心に年間50本程度の観劇を元に、レポ執筆や情報を発信しています。
座右の銘は「継続は力なり」
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dacho

詳細レポ、お待ちしてました。

階ごとにあるのかと思ったら、
下まで行かないといけないのはヤられました。
って、いきなりトイレネタですいません。

冒頭映像は本編10年後の振り返りかと思って観てました。
二人の関係がオリジナルよりも親密で、本編のあのシーンを彷彿するし。
そうすると、設定も歌詞も合わないのですけど。
でも、怪人によって映像も違ったので、演出家としては力をいれているようで。

良く考えたら、あのtravelatorはオリジナルでも登場してましたか。
今回の独創的装置かと思ったけど、オリジナルのアレをアレンジ
したと言われると納得。

“悪魔のえじき“のブリッジ(なのかな?)
只でさえ、歌詞でカモにされているラウルが、
カードでも“えじき“にされるのが、あわれで。

タイトル曲のオリエンタルテイスト。
やはり、あれは『マダム・バタフライ』を彷彿したからでは?
でも、それだと安易過ぎるか。それとも、あえてそれを狙った演出なのか。

と、ツッコミという名のコメントですいません。

改訂前の認証キーワードにコッソリ、ウケていたのですが、
変更が残念。多分、dat ny thatreの“y“が見えづらく、
それを入力間違えしていたのかも。

それと、勝手にリンクを張りますが、
http://desertedphans.forumotion.net/t487-i-ve-seen-love-never-dies-in-copenhagen-reviews-and-discussion-here
この方の感想読みました?
結構、面白かったので。

よっぽど、英語でコメントを付けようかと。
by dacho (2013-03-17 10:32) 

KINDANの怪人

>dachoさん

コメント認証不具合の件御迷惑をおかけしました。仰るように劇場名の"y"が判別しにくかったですね…ミスターYの呪いでしょうか(←違います)
そして再投稿ありがとうございます。長文ツッコミとても嬉しいです。

はい、トイレですね(笑) あれには参りました。実は最後どっちに入ったら良いのかわからず…というオチまでありまして(デンマーク語読めず)

なんと!怪人によってあの映像が変わったんですね。
私は、クリスティーヌが違う人(アンダーが出演)なのに、オリジナルキャストが出ているわ~とか、そんな風に見ていました(笑)
映像の違いを較べて見てみたかったです。

そうです。あの戦車橋ですね。まるでアトラクションのように回転したりするのは凄く凝っていると思いました。でも、あの土台がむき出しだったのがちょっと仕事が粗いなぁとか思ったり(動かす仕様だから仕方ないのでしょうけれども)……
最初のシーンこそ上手く幕で隠しましたが、その後はずっとむき出しで。そのデザインがまたコンセプト不明で雑に感じたり…
挽回するかのようにラストではスモークをガンガンに焚いたのがまた妙にツボっていました(笑)

ラウルが気の毒でしたね。。。あまりに弱すぎて。ファントムも途中でトランプ捨ててましたからね(笑)
しかし、DTtHはロンドン版のあの粘っこさというか厭らしさが凄すぎて本当に好きだったので、AU版もデンマーク版もあっさり風味なのがちょっとつまらなく感じます。
ロンドン版を超える程の罵り合い、ハラハラするほどの暴力シーンを期待しています。次のカンパニーで。

なるほど、マダム・バタフライですか!
思えばロンドン版は「クリスティーヌの楽屋」シーンで既に衣装(といっても普通のドレス)を着ていましたが、AU版もデンマーク版も、その後で更に衣装に着替えるんですね。AU版は孔雀でした。あれも意味がわからなかったですが。
LNDを公演するカンパニーの今後のみせどころになるかもしれませんね。紅白の小林幸子や美川憲一のように、どんどんエスカレートしたりして(笑)

海外ブロガーさんのLNDコペン長文レポリンク、ありがとうございます!
さっきざざっと読みましたが、後でじっくり読んでみます。
by KINDANの怪人 (2013-03-17 14:09) 

Manon

Jさま、もーーー本当に素晴らしいレポをありがとうございます!私らみたいに現地に見に行けないニンゲンにとってどれだけ嬉しいことか・・。dachoさまのクールな視点からのレポもとても面白かったし、お二人は本当に凄いです!私には絶対にできないですわ^_^;。

衣装は凝っていることは事前情報からもわかったんですが想像以上ですね。しかしタイトルロールのオリエンタルテイストは意外です。この時代の東洋趣味を彷彿とさせたかったのかな。それと個人的にThe Beauty Underneathがこの作品のツボなものですからフリークスの扱われ方を非常に興味深く拝見しました。北欧神話がどういう風に入るのか興味あったんですが特にそのテイストは入ってない感じですね。

ああ、なんか果てしなく質問してしまいそうなので自重しますね(笑)復活版はサイモン・フィリップスさんが演出をやるので今までのOZ版とはまた違ったものになるんじゃないでしょうか。楽しみでしかたないです!
by Manon (2013-03-19 17:00) 

KINDANの怪人

>Manonさん

その節はコメント認証不具合の件で御迷惑をおかけしました。
そしてコメントを再投稿してくださってありがとうございます!LND熱再燃ですね!
dachoさんのように要点をズバズバっと集約していきたいのですが、私はついつい長くなってしまいます。同じことを何度も繰り返して書いたり…レポを書くって難しいです。

なるほどです。当時の東洋趣味からくるタイトルロールの衣裳ですね。
デンマークまで観に行って、殆どアジア人がいない中で、扇子や着物という、モロ日本!というテイストでしたので、嬉しいような謎のような、不思議な感覚でした。

BUはファントムの優しさを感じました。ファントムはファンタズマ劇場の主ですけれども、デンマーク版ではフリークスセクションにも深く関わっているような描かれ方でした。グスタフに本当に感じてほしい「表には出ない美しさ」を教えるには最も適した場所で、そこに連れてきた意味を考えさせられました。
AU版は、「こういう場所もあるんだぞ」という感じでしたが、デンマーク版では舞台裏を見せていたような感じでした。
この2つのバージョンの凝り方を見てしまうと、ロンドン版のはファントムやっつけ仕事振りが露呈してしまいますが(笑)

はい、復活版多いに期待します!
サイモンさんのニューバージョン。AU版がベースではあると思いますけれども、きっとまた演出が変わりそうですね。
とてもとても楽しみです!!
by KINDANの怪人 (2013-03-19 21:51) 

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