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オペコンDVD見どころまとめ (UK盤先行レビュー) : The Phantom of the Opera at the Royal Albert Hall:『オペラ座の怪人25周年記念公演inロンドン』 [The Phantom of the Opera]

オペコンDVD見どころまとめ (UK盤先行レビュー) : The Phantom of the Opera at the Royal Albert Hall:『オペラ座の怪人25周年記念公演inロンドン』

 


http://www.youtube.com/watch?v=ti1cWvyxLpw 

 
TOHOシネマズで現在、絶賛全国順次上映中の、
オペラ座の怪人25周年特別公演inロンドン』。
(The Phantom of the Opera at the Royal Albert Hall) 
 
(※詳しい上映劇場はこちらをご確認ください → 劇場情報

映画版の見どころについてはこちら → 禁断ブログ 

 
オペコンのDVD,Blu-rayの日本盤は、1月25日発売予定となっていますが、
イギリスでは11月14日に発売されまして、自分はそちらを発売前に予約し日本盤よりも先に入手しました。

「オペコンDVD届きました」記事 → 禁断ブログ 

 
で、「届きました」の記事でもチラっと書いたのですが、
 
現在上映中のオペコン映画と、今回発売されたオペコンDVDは、
随分と違ったものとなっています!

 
  
映画版のオペコンを鑑賞した方はその後でDVD版オペコンを観ると、二度美味しいという、とても嬉しく素晴らしい編集となっています。
 
  
さて今回は、映画版との違いを出来る限り具体的に、自分がわかった範囲で記していきます。
それにより、新たな見どころなども少し加わりましたので、それについても書きます。

ただし、例によってマニアックな視点になりすぎているかもしれません。それはご了承ください。
また、これからオペコン映画やDVD,BDを楽しまれる方で、一切の予備知識なし でご覧になりたい方は、この先には進まないようにしてくださいね。ネタバレしてます。

 
それでは、いきます。 

Phantom of the Opera at the Royal Albert Hall [Blu-ray]

Phantom of the Opera at the Royal Albert Hall [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: Universal Studios
  • メディア: Blu-ray

Phantom of the Opera at the Royal Albert Hall [DVD]

Phantom of the Opera at the Royal Albert Hall [DVD]

  • 出版社/メーカー: Universal Studios
  • メディア: DVD

 

 

まずそもそも映画版というのは、ロイヤル・アルバート・ホールの公演当日(10/2ソワレ)の模様をイギリス、アメリカ、カナダ等の映画館数百館に、生中継(!)をした素材がそのまま収録されたものです。

ですから、いわゆる「カメラ割り」は、まさにその時、ディレクターの生の判断でスイッチングされた映像なのです。当日の模様がそのまま映画となっている、と考えてください。
生中継のテレビ番組を録画したものを、後から再生する…というのと同じ感覚ですね。
音声もそうです。何ら加工のない状態で収録されています。ですので、失敗もしてます。演奏のミスとか、フィルマンのマイクの吹きとか、楽器や台詞など一部の音声が聴こえにくい…などです。 

もちろん、それでも迫力の映像や音声であることには変わりないのですが、特に一幕。
登場人物が多いシーンでのカメラ割りで、「今そこを映すの?」と思ってしまうことがありました。
マスカレードでもそうです。
 
やはりそこは「生のスイッチング」である為に、ある程度は仕方ないと思います。
でも、映画版をご覧になったみなさんが気にされたと思いますが、やたらに舞台全体の引きの場面が多かったように思います。
これはいけません。あそこまで遠くからのアングルでは、キャストの表情はまったくわからないです。いくら映画館の大きなスクリーンとはいえ、どこに誰が居てるのかさえも、目を凝らしても難しかった。まぁ、その位大きくて壮大な、特別な舞台であったということですが。
加えて、日本仕様では日本語字幕が表示されるので、それがキャストに被って邪魔に思ってしまったり(すみません)。

そういったところの、映画版でやや不満に思ってしまった点は、殆ど解消されているのがDVD版です。映画は「中継録画」。DVDはいわゆる「完全版」であると言えるでしょう。 
「カメラ割り」に関しては映画とはまったく別のものとなっています。

映画版ではそれ程わからなかったのですが、DVDでは、一体何十台のカメラで撮影していたんだ!と驚くほど、ありとあらゆる角度からの映像が楽しめます。
で、キャストのアップも多いです。これは良いですね。
こんなに細かく、豊かな表情で演技をしていたんだ!ということもハッキリとわかります。めちゃくちゃ感情移入できるんです。 

DVDの殆どは映画版と同じ、最終公演(10/2ソワレ)の映像ですが、一部は別日に公演した映像も挿入されます。それについても後ほど詳しく書きます。

音声に関して言えば、「半音ズレ」はありません(笑)。もちろん、オリジナルの音程のままです。 
映画版ではキャストのマイクにリバーブが強くかかっていましたが、DVDではリバーブはなくなりクリアな音声になっています。耳の傍で歌っているような、生の歌声に近い感じです。
オーケストラに関してはバランスをかなり取ったようです。これまで大きく聴こえていたパートは絞り目。小さかったパートは大きくして聴こえやすく…といった具合でしょう。
それから、映画版ではなかった効果音の追加。(炎や火花の音)
そして、本来台詞ではないオフマイクであるべきシーンでの、キャストの声が意図的にクローズアップされているところもあります。(後ほど詳しく)

そして、これは大きなネタバレになりますが、ファントム役のラミン・カリムルーの歌唱について。
ラミンの歌声に修正が施されている箇所がいくつかありました。修正が入っている箇所は割と多めです。 
他のキャストについては歌声の修正は殆どありません。ピアンジが少しある位です。
特に、クリスティーヌのシエラは映画(生の舞台)のままの歌声です。本当に、とても美しい歌声ですよね。

主役であるラミンの歌声になぜ修正が入っているのかの推察は、最後に書きます。 

日本盤ではどうなるかわかりませんが、DVDをセットするといきなり、"Love Never Dies" のCMが流れます。 
この25周年特別公演の演出は、オペラ座の続編である Love Never Dies への伏線を強くにおわすものであったので、このCMは妥当と言えるでしょう。
LNDのDVDは、来年3月に発売予定となっています。 

また、"Getting Past the Point of No Return"  という、リハーサル風景やセットの設営、バックステージの模様や、キャストインタビュー、クリエイターインタビューなどが収録されている、ボーナス特典も入っています。
このボーナス映像がまた良いんですよ。個人的にはやっぱりシエラが素敵すぎます。

良いことばかりではありません。
意図的にカットされている場面がいくつかあります。
それは演奏と歌についてです。これも後ほど書きます。 

それでは前置きが随分長くなりましたが、これから先は、「映画版との違い」を中心に、そのシーンを書いていきます。
自分が気付いた範囲なので、ここに書くことは全てではないですが、よろしければ参考にしてくださいね。


 
 映画版では、指揮者の挨拶がアップになり、観客が拍手をしているところから始まりましたが、DVD版ではその部分はカットされています。 

オークションのシーンでは、マイアー・ベーア作、「悪魔のロベール」で使われた小道具の骸骨を、興味深そうに覗きこむ、おじさんのアップが映しだされます。この人は入札しますが残念ながら競り負けてしまい、落胆の表情を見せます。

「25フラン」と、マスカレードの猿のオルゴールに入札する、マダム・ジリーのアップ。
入札できず、寂しそうな表情のマダムのアップ。
マダムを慰めるおじさんは、先ほど骸骨を落札できなかった人と同じです。

財力にものを言わして、次々とクリスティーヌとの思い出の品を買い漁るラウル。
マスカレードの猿を競り落とし、「ボーイ」(四季訳:「ちょっときみ」)というラウル。
映画では歌い出しまでの間がかなり長かったですが、DVDでは短くカットされています。 

「ジャーン、ジャジャジャジャジャーン!」で火花を散らすシャンデリアに、派手な火花の効果音、「パン!パパン!」が追加されています。

オーヴァーチュアで、「The Phantom of the Opera at the Royal Albert Hall」 のタイトルが出てめちゃくちゃカッコイイです。
プロデューサーのキャメロン・マッキントッシュや、アンドリュー・ロイド=ウェバーのクレジットも入ります。映画版にはなかったですね。

ラミンファントムが、オーヴァーチュアをオルガンで演奏しているアップが多くなっています。
また、オーケストラのアップも多くなっています。
映画版を観た時も思ったのですが、あのテーマって、ファントムが弾いていたんですね。

 
「ハンニバルのリハーサル」では、ピアンジの「ローマ」に駄目だしをして、ストップをかけるムッシュー・レイエのアップが映しだされます。
レイエに「ローマでもロームでもどっちでもいいじゃない」というような文句を言うカルロッタのアップ。
歌い直しで「ローム」と歌うピアンジ。レイエをちらりと睨むカルロッタのアップ。反して嬉しそうに頷くレイエのアップ。この辺りのやり取りのように、キャストの細かな表情を逃さないような編集になっています。細かく演技をしているのが良くわかりますね。 

ピアンジのソロで、映画では歌を失敗(上手く歌えないという演技を)してしまいますが、DVDでは失敗して音を外した部分は修正されています。
また、その後歌えなかったピアンジを慰めるようにするカルロッタも映ります。

映画ではよくわからなかった、クリスティーヌのシエラのダンスがアップになります。
フォーメーションの後ろの方で、両手を上げて体操のような踊りをするシエラ。伸びやかな動きがわかります。
しかしその後、目を疑うような光景が…

なんと、クリスティーヌとメグは、リハーサル中であるのにも関わらず、階段の後ろに隠れるようにして(?)、それは楽しそうにぺちゃくちゃお喋りをしています。
マダム!ここにサボってるダンサーがいますよー(笑) 
通常公演ではマダムの目が厳しく光りますが(「クリスティーヌ、もっと集中しなさい!」)、特別公演ではバレリーナが30人位いますから、マダムは気付かなかったのでしょうか。
メグもメグで、通常公演では「しっかりして」なんか言ってたのに、ゲラゲラ笑ってクリスティーヌと一緒になってさぼっています。

バレリーナのダンスシーンが終わり、歌のパートが始まるタイミングで前に出てくるクリスティーヌとメグ。映画ではこの辺りからチラチラ映るようになりましたね。
両手を上げて行進するピアンジはDVDでは映りませんが、その後、剣を抜いてポーズをとるつもりが、なかなか剣が抜けないピアンジがアップで映ります。

ルフェーブルがアンドレとフィルマンを紹介した後に、ピアンジが「カルロッタを紹介しなさい」と言う様に、ルフェーブルに合図をします。

ルフェーブルがカルロッタを紹介するときに、「19シーズン続けてプリマ・ドンナを務めている」と言います。映画では翻訳ミスで「90シーズン」となっています。ちなみに通常公演では「5シーズン」です。

「フン、フフン」など、映画ではそれほど聞こえなかったフィルマンの唸り声が聞こえるようになっています。

カルロッタの"Think of Me"にうっとりとして聴き入るピアンジの表情が映ります。
カルロッタを狙って落ちてくる幕に気付いた、ピアンジの「ウワァー!」という声が追加されています。
キャーキャー言うバレリーナ達の悲鳴が大きく調整されています。

アンドレの「プリーズ!」がアップになります。映画では誰が言ってるのかわかりませんでした。

「よくあることだ」と言ったアンドレの言葉に動きが止まるカルロッタ。「よくあること?!」と文句を言うまでの間が、映画よりも短くなっています。

DVDでは階段の上から撮影しているカメラがあり、泣きながら舞台を去る(階段をあがってくる)カルロッタの表情をしっかりとらえています。

ピアンジの「アマチュア」で、観客の笑い声が追加されています。

クリスティーヌを支配人に紹介するときのメグのドヤ顔。映画ではしっかり映っていましたが、DVDではクリスティーヌのアップになっています。

クリスティーヌのリハーサル、"Think of Me" の出だし レイエがピアノを弾いています。
これ、レイエが弾いている設定になっているのは初めて知りました。

クリスティーヌが歌えるとわかったレイエが、マダム・ジリーに「マダーム!」。支配人たちに「ムッシュー!」と叫ぶ声が、聞こえるようになっています。
リハーサルから本番へのシーンに移る時に、レイエがクリスティーヌに楽譜を見せて指導をする声。それに頷くシエラの表情。マダムとレイエに、「Thank you. Thank you so much.」と、笑顔で言うシエラ。この辺りのやり取りの声が聞こえるようになっています。

ラウルの「ブラヴァー」に反応し、拍手をするフィルマン夫人をいさめるフィルマン。

"Think of Me" のラストで、クリスティーヌが床に両手をついた音、「ピタン!」は、DVDでは目立たないように調整されています。

アンドレとフィルマンのブラヴァーの声が聞こえるようになっています。

映画では例の引きの映像でよく見えなかった、クリスティーヌの活躍を喜び駆けつけるバレリーナたちと、それに応えるシエラの喜び方がしっかり映っています。一番最初に手を繋ぐのはもちろんメグです。
こっそりバレエのレッスンを抜けだすメグは、マダムの方を向いて、気付かれないか様子を伺っている演技をしているのがわかります。
"Angel of Music" で、こっそりバレエの稽古を抜けてやってきたメグ。それを喜び手を繋ぎにいくシエラ。ここは映画ではしっかり映っていましたが、DVDでは残念ながらメグのアップになっています。
個人的に、シエラが喜んで「わぁー」って感じで、友達と手を繋ぐ時の表情や、素早い動きをするのが好きなので、ここはちょっと残念。その代わり"Think of Me" 終わりで、たくさんのバレリーナ達と手を繋ぐところは映るようになっていましたが。

ラウルからの手紙を読み上げ、首をかしげるクリスティーヌ。映画ではマダムが不気味に聞き耳を立てていましたが、DVDではシエラのアップのみ。

クリスティーヌの楽屋に近づく、ラウル、アンドレ、フィルマン、フィルマン夫人に加えて、アンドレ夫人がいます。(映画版にも映っています。通常公演ではいない)

「帽子を取ってくる」と、ラウルが階段をあがって行くときに「フンフン♪」という、ラウルの嬉しそうな鼻歌が聞こえるようになっています。

ファントムに連れ去られてしまったクリスティーヌ。「クリスティーヌ!」と言うラウルは映画では二回。DVDでは最後の一回のみです。

タイトルソング、"The Phantom of the Opera"では、ダミークリスティーヌが橋の上に居るシーンに、シエラが歌う映像が入ってくるようになっています。

ラミンが最初にクリスティーヌに言った、「Sing...my angel of music!」のところは、最初の「Sing」がカットされ、「My angel of music!」となっています。

オルガンを弾くファントム、ラストの「My music」の部分は、映画では上ずっていた音程を修正。

"Music of the Night"の、「Tremulous and tender」部分の音程を修正。 

失神したクリスティーヌを抱きかかえるファントムが、思わず声を出した「アッ」の音声は聞こえなくなっています。

"Music of the Night" ラストのロングトーン「Night」は、まるまる差し替え。映画では最後苦しそうでしたが、綺麗な歌声に変わっています。

作曲をするファントムのオルガンの音量は、めちゃくちゃ大きくなっています。(ボリューム注意です)

作曲に夢中になっている、ファントムの鼻息や、譜面をめくる音が大きく聞こえるようになっています。

クリスティーヌにマスク取られて怒り狂うファントムの歌。映画では完全な怒り歌いでしたが、DVDでは、メロディーがつく歌にまるまる差し替えられています。

手で顔を隠しながらクリスティーヌにジリジリ近づくファントムの歌。ここも部分的に歌の修正が入っています。

ブケーの歌から「支配人のオフィス」に場面転換する時の間が若干カット。

フィルマンの「ウンウン♪」(新聞がスキャンダルとして扱っていることを喜ぶ声)などの擬音が、大きく聞こえるようになっています。 

支配人のオフィスにカルロッタとピアンジが乱入。「何から何までクリスティーヌばかり!」と、マダムの「クリスティーヌが戻ってきました」までの間は、DVDでは短くカットされています。

ファントムからの手紙を読み上げる、フィルマンのマイク吹きは修正。

「イル・ムート」の前奏部分。ラウルとフィルマン、アンドレが「5番ボックスに座るや座らんや」という台詞部分に、客席通路を歩く支配人たちと、その後でボックス席に座って舞台を覗きこむラウル、アンドレ夫妻、フィルマン夫妻のアップが追加されています。
が、これはどちらも前シーン(客席通路を歩く支配人はハンニバルリハーサル。ボックス席はThink of Me)から撮影したものの、編集と思われます。

「マエストロ、ダカーポから」のあと、後ろのアンサンブルの女性が咳払いをする声が大きく聞こえるようになっています。それに反応して睨みつけるカルロッタ。

アンドレの「ナーウ!」(第3幕のバレエを早く)に応えるように、大きく頷くマエストロ(実際のオーケストラの指揮者)が映しだされるようになっています。

第3幕のバレエの演奏。映画では演奏をミスをしていたフルートは、DVDでは修正されています。

橋の上でファントムにやられる、ブケーの苦しむ声が追加されています。

首を吊られたブケーを恐ろしがるバレリーナたちの悲鳴が多数追加されています。

フィルマンの「事故なんです!」から、屋上シーン(クリスティーヌとラウルが屋上に逃げ込む)までのつなぎの演奏は一部の小節がカットされています。

映画ではバッチリ見えていた、クリスティーヌがかぶるフードのピンは、見えないようにカメラ割りが変わっています。

映画ではかなり大きく聴こえていた、ファントムの「チッ、No... チッ」は、小さめに調整されています。

シャンデリアの火花の音が追加。
更に、シャンデリアに指をさすファントムがわかるようになっています。 

 
「マスカレード」では、一人ひとりの表情はかなりわかりやすくなっています。

DVDでは、レッド・デス(ファントムが扮する骸骨)の手のアップがあります。これはかなりカッコイイです。

レッド・デスが放つ火柱の効果音が追加。

再び、「支配人のオフィス」。映画ではグチャグチャにしてしまった譜面を、ピアンジはきちんと たたまないままフィルマンに渡した為、フィルマンはアンドレに渡すことができませんでした。
DVDでは、その部分のみ別公演のものに差し替え。
ピアンジ→フィルマン→アンドレ→ピアンジ のリレーは上手くいくように編集されています。 

「ドンファンリハーサル」。アンサンブルの不協和音に耳を塞いで露骨に嫌がるピアンジのアップ。そしてピアンジの「オォー…」という声が追加されています。代わりに、映画では聞こえていた「ウェー」というカルロッタの声は聞こえないようになっています。

映画ではかなり小さかったピアノの音が大きくなっています。
勝手に鳴り始めるピアノ。映画では怯えるシエラの声が大きく聞こえていましたが、DVDでは小さく調整されています。 

「ドンファンリハ」から「墓場」に移る場面転換の間に、ブルーのフード付きマントを着るクリスティーヌが映ります。
また墓場の主題を演奏する、ヴァイオリンのアップが映ります。

映画では見えていた、クリスティーヌがかぶるフードのピンは、DVDではやはり見えないようなアングルに変わっています。

お墓ファントムの歌声が聴こえて、嬉しくて泣きそうな表情に変化するシエラのアップが映ります。
また、ラウルの声に気付くシエラのアップもあります。

ファントムとクリスティーヌが二人で歌うところに、ラウルが乱入。
そのシーンのファントムの歌、「You resist!!」 と、映画では怒り歌いだったところが、普通の歌声に修正されています。

ファントムが放つ炎の音が追加。映像の角度が工夫され、音だけでなく炎の勢いや熱による揺らぎのようなものが加わり、迫力は倍増されています。

ファントムが炎を用いてクリスティーヌとラウルを挑発。間一髪で逃げ出す二人。
この時の演奏で、映画では「ポフン」とトランペットがミスをしていましたが、DVDでは修正されています。

ドンファン開演前。
映画では、「心配するなフィルマン」と言われた後、気持ちを落ち着かせるために(?)、子爵に隠れてお酒を飲むフィルマンは、アンドレにたしなめられて「ン、ウン」と言います。
DVDではそのシーンは映らないようになっていて、フィルマンの「ン、ウン」の声も入らなくなっています。

「ここだファントムがいるぞ」と、劇場中のあちらこちらから声を出し、挑発するファントム。
ピットにいた警官が発砲をすると同時に、フィルマンは銃声に驚いて、「ワー!」と叫びます。
この叫ぶ声はDVDでは更に大きく調整されています。 

続く、ファントムの歌がDVDでは一部カットされています。
「But the joke's wearing thin」の後の、「Let the audience in」がカットです。
四季訳の部分だと、「これは楽しい、客を入れろ、いよいよ始めよう!」が、「これは楽しい、いよいよ始めよう!」…という具合です。
映画ではきっちり入っていますので、ここと、オペラ座の屋上の導入部分の演奏が少し切られているのはなぜなのか、よくわかりません。 

「ドンファンの勝利」。映画では、カルロッタが投げたリンゴを受けそこねて、コロコロ転がしてしまったパッサリーノ。
DVDでは、別公演のものに差し替えられていて、きっちりとリンゴをキャッチしています。
また、パッサリーノがアンサンブルにセクハラをするシーンは、映画よりもアップで映るようになっています。 

ドンファンの部屋から出てきたメグ。「ウヒヒ」や「ヒャヒャ」など、メグの声が大きく聞こえるように調整されています。

ファントムが扮するドンファンの登場。"The Point of No Return"へ。
「マスター」「パッサリーノ」「罠は仕掛けた獲物を待つだけだ!」から、
「心に潜む」と歌い出すまでの間は、映画ではかなり長かったのですが、DVDでは短くカットされていて、ファントムはすぐに歌いだしたかのように編集されています。

ファントム扮するドンファンが、クリスティーヌ扮するアミンタに杯を持って近づくシーンは映画とは別公演のものになっています。
ファントムが杯を持つ手が、映画とは逆です。また、ファントムが移動するスピードが映画とは違います。また、クリスティーヌがりんごを撫でるときの表情も別日のものになっています。
そして、アミンタに背後から迫るファントムも、一部別公演のものに変わっています。

フードを取られた後の、ファントムの髪の乱れは修正されています。

ファントムがマスクを取られて発狂し、クリスティーヌを連れ去るときに、ラウルの台詞、「No!Don't shoot!」 の台詞が追加されています。
また、ファントムが放つ火の玉の音が追加。

ピアンジ殺害現場で騒然となり、バレリーナの悲鳴が大きく、いつまでも長く続きます。

クリスティーヌを引っ張って橋を渡るときのファントムの歌。感情がこもり、怒り歌いだった一部が差し替えられています。 

再び「地獄の地下室」へ。
クリスティーヌに感情をぶつけるように歌う、ラミンの歌声は一部で修正が入っています。
三重唱以降は修正なしです。

ファントムにキスをするクリスティーヌ。映画ではなかった、ラウルの諦め顔が入っています。

ラウルの首にかかった縄をきる時、ろうそくの火は「ゴォー」と、効果音が追加されています。

クリスティーヌがファントムに指輪を返しにくるシーン。
映画では、ファントムが「クリスティーヌ、アイラブユー」と言った後、泣いているシエラのシーンに切り替わりましたが、DVDでは、「アイラブユー」の辺りからシエラの表情をとらえていて、堪え切れなくなったシエラが、一気に泣き崩れる様子を全てみることができます。

階段を上りながらも、ファントムのほうを向いて、"All I Ask of You"を歌うシエラの表情がアップになります。


   
    
 この「25年特別公演」を、実際に3公演(ソワマチソワ)とも現地でご覧になられた方々、皆さんが言われていたことですが、最終公演のラミンは、決して本調子の歌声ではなかったそうです。
でも、映画版となっているのは、最終公演のものです。
映画をご覧になった方は、「え? あれで調子悪いの?!」と、驚かれるかもしれません。
 
このことについて更に掘り下げますと、自分はこの「特別公演」は観にいかなかったので、全公演(3公演)を観たわけではなく、映画館で観た最終公演の映画のみですが、
8月の"Love Never Dies" の千秋楽週を観に行ったときに、ラミンファントムの3公演を連続観劇しました。
 
その時に思ったのは、ラミンは全て同じ歌い方はしない。ということです。言いかえれば、毎回歌い方が変わるのがラミン・カリムルーなのです。 

LNDは千秋楽よりも前楽の方が、歌声に関してはめちゃくちゃ良かったです。歌声だけで涙が止まらなかったのは前楽です。本当に素晴らしかったし熱かったです! 
 
ソワレの千秋楽では音程があまり定まらない、ラミンの持ち味とも言えるいわゆる「怒り歌い」が多かったです。
でも、これも彼の魅力。自分はこの歌声の揺らぎは大好きですし、この揺さぶられるような歌声に、心を奪われてしまう方は多いと想像しています。 
そして、歌声が激しく揺らぐ時は、かなり役に入り込んでいる状態であるとも言えるでしょう。 

あれほどの歌声を、3公演も連続でパワフルに歌い続けるのですから、連続の最終公演だとどうしても力ずくで押し切ったり、やや不安定になることがあるのかもしれません。

しかし、オペコン映画ではいっぱい感じた「揺らぎ」の部分の殆どが、DVDでは、「歌い直しによる修正」となっていました。
これはラミン本人の判断なのか、プロデューサーの意向なのかはわかりません。
CDでは歌い直しでも良かったのかもしれませんが、DVDではラミンの歌は映画のままの方が良かったかなぁ…と、個人的には思います。
 
あ、決してそれが駄目だとか、歌声がパワーダウンしているとか。そういう事ではありませんよ。 
修正をいれた分、乱れていた音程がクッキリとなっていますから、本来の旋律でキッチリ歌っています。それにラミンは、もともと歌はめちゃくちゃ上手いので、問題はありません。
ただライブ収録なのに、その時のラミンの感情そのままの歌声ではない、ということが少し残念に思っただけなのです。

特に、マスクを最初に外されたときの怒り方といったら、めちゃくちゃ凄いし怖いですよね!
映画では相当怒っていたのに、DVDでは映像は怒ったままで、音声は冷静だと、やはり違和感を感じてしまいます。 

でも、あえて歌の修正を入れたのは、世に残す素晴らしい作品であるからこそ、さらに納得のいく仕上がりを追求した結果であるのかもしれませんね。

あと、尺の調整なのか、カットされているシーンが少しありました。
間の調整でカットするならまだしも、先にも書いたように演奏と歌の一部をカットする意味がわかりません。 
これは本当に残念ですね。 

アルバムCDは、このDVD版とほぼ同じです。ですので、カットしている部分やラミンの歌の修正も同じとなっています。 
なおCDでは権利の関係なのか、サラ・ブライトマンが歌う、スペシャル・カーテンコールのタイトルソングは、まるまるカットされています。DVDでは映画と同じで、きっちり入っています。

エンドロールは、映画版ではシーンと静まり返っていましたが、DVD版では通常公演の送り出し音楽が追加されています。これは嬉しいですね。



   
いつものように、まとまりなくゴチャゴチャと書いてしまいましたが、
トータルでは本当に素晴らしい仕上がりとなっています。
最初の方にも書きましたが、このDVDは「完全版」であると強く言えます。
 
映画館で、オペコン映画に魅了された方は是非。
また、「オペラ座の怪人」のファンにはたまらない舞台映像であることには間違いありません!
 
日本盤のリリースが待てないと言う方は、AmazonUKやRUGなどで、UK盤のDVDやBDを取り寄せることは可能です。ただ、日本語字幕はないということと、視聴に制限があるということを理解した上で、あくまでも自己責任で購入してくださいね。 

映画版では、ラウル役のヘイドリー・フレイザーのアップが少なかったのですけど、DVD版ではバッチリです。HFファンの方も必見ですよ。彼、結構カッコイイですよね。
 
 いずれにせよ、絶対買いのアイテムであることには間違いありません。
このような素晴らしい公演が、映像化されて世に残るということは、本当に感謝です。
文句言いながらも、自分は毎日DVD観ていますので…(笑)  
 
3月から始まる、新演出版の「オペラ座の怪人」UKツアーは、この25周年特別公演に近い演出になるのでしょうか。そちらも気になっています。 

また、3月リリース予定の"Love Never Dies"のDVDも楽しみです。
こちらも入手次第、レビューを予定しています。  

映画版の方は好調のようで上映延長や、上映館の追加が随時発表されています。
(※詳しい上映劇場はこちらをご確認ください → 劇場情報

劇場情報は随時更新されていますので、こまめにチェックしてくださいね。
自分も気付きしだいツイッターの方ではツイートしています。
ラミンの、「怒り歌い」をもう一度聴きに、また映画館に観にいこうかな。
 

オペラ座の怪人 25周年記念公演inロンドン [DVD]

Phantom of the Opera at the Royal Albert Hall: 25 [Blu-ray]

Phantom of the Opera at the Royal Albert Hall: 25 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: Universal
  • メディア: Blu-ray





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コメント 6

mirura

しょっちゅうお邪魔してすみません(汗)
が、「映画版との違い」、本当にありがとうございました!
ますますDVDが楽しみになった一方、え、そうなんだ…と思ったり。

それにしても、DVDは映画館での上映時と相当違う部分があるんですね。
特に、ラミン。
修正されて良かったような、もったいないような・・・・

ラミンは正しくあろうとするより、その一瞬一瞬の感情に正直であろう、真実で
あろうと演じるので、すべてのファントムが違う、と私も聞いたことがあります。
歌が上手い人の歌声が感情で揺らぐのを聞くと、こちらの心も揺らぐんですよね。

なんだか映画そのままの、無添加・無加工版DVDも欲しくなりました(笑)
by mirura (2011-12-05 19:55) 

beru

LDNに続く終わり方。
初演で観たころは、
ラウル、イケメン(この言葉はまだありませんでした。笑。)だし、お金持ちだし、クリスチーヌがファントムよりラウルを選んでも当然よね~、、、と思いました(ファントム、ごめんなさい)。山口ラウルと市村ファントムのときは特にそう感じました(市村さん、ごめんなさい)。最後の歌『ど~んなとき~でも二人の、、、』は、ラウルとクリスチーヌ二人のことを言っているのだ、と信じていましたし。
実はそうではなかった、、、きつねにばかされた気持ちです。でもそうなると、今度はラウルがとってもかわいそうな気がしてきました(命がけで助けにいってあげたのに)。
同じセリフでも、演出によって、こんなにも違ったふうにとらえられるということが、大きな発見でした。

オケのミスがいくつかあったみたいですが(私はぼうっと観ていて気がつきませんでした)、5000人の熱狂的観客、アメリカカナダへのたくさんの映画館への生中継、演奏する場所が『舞台の上』、しかもカメラが近くでまわっている、さすがのプロの演奏家でもこれは普段と違う環境でプレッシャーすごかったと思います。

あと一回は映画館で観たくなりました。
りんごころころ、これってまさに「これぞライブだ」場面でした。

DVDも楽しみです。
こんな完ぺきなメンバーで、これだけ豪華なセットとオケのミュージュカル中継なんて、そんなにお目にかかれるものではないですよね。


by beru (2011-12-06 10:08) 

mondsonde

こちらではお久しぶりです~♪

いやー、私は残念ながら映画版を見てないのですが、よく覚えてらっしゃいますねーー!!びっくりしました。3公演みた私が今DVDみて、どこがどこと差し替わってるかときかれたら、多分答えられないと思います。

そういえば、Title Roleのパイプオルガン、Royal Albert Hallのパイプオルガンはとても立派なものがあるのですが、コンサート当日は舞台装置でみえなかったんですよね。別撮りしたPhantomがオルガン弾いてるシーン、見てみたいです!(はよDVD買え、って話ですが・・・)

Raminのあの感情に任せた歌い方、わたしも好きです。胸にどかんときますよね。あのどすの利いた?怒り歌い?と高音の切なさのギャップにくらくらします・・・(笑)

ああ、そうそう、今日久しぶりにPotOを見てきたのですが、Scott Davisのファントムは小指たってませんでした。やっぱり小指はRaminの特権かしら?(笑)RaminコンサートでもPotO、TIHYSは立ってましたしね(笑)
by mondsonde (2011-12-06 10:10) 

jurun

>miruraさん 

こんばんは。
邪魔だなんてとんでもないです。いつもコメントを頂きましてありがとうございます。
そうなんです。無添加映画バージョンのDVDも欲しいんですよね。ボーナス特典で映画版が観られたら最高だったのですが、それにはかないませんでした。
ラミンの歌の修正は良いのか悪いのか賛否あると思いますが、やはり「その一瞬の」歌そのままで聴きたかったですよね。
とはいえ、こんな素晴らしい舞台がDVDとして世に残るというのは本当に贅沢で嬉しいです。
日本盤は二種類の字幕が選べるようですので、そちらのBDも買ってしまうと思います(笑)
by jurun (2011-12-09 22:36) 

jurun

>beruさん

ラストの演出は誰もが、「クリスティーヌを助けにきたラウルに向けてクリスティーヌが歌っている」と信じていましたよね。それを完全に覆したのが今回の25周年記念公演でした。続編に続かせたいとはいえ、これまでとは全く違う解釈にしてしまうとは、恐れ入りましたが、LNDもかなり好きな自分には嬉しい変更でした。
DVDは映画とは随分違いますが、Live感満載な映画版も良いですし、完全なDVDも素晴らしい仕上がりとなっています。
手に入れられたら是非、ご自宅でも堪能なさってくださいね
by jurun (2011-12-09 23:03) 

jurun

>mondsondeさん 

ロイヤル・アルバート・ホールのパイプオルガンって、この特別公演で実際に演奏されたのでしょうか。 
ラミンの別撮りのオルガンは舞台にあったものと同じオルガンでしたが、あれカッコイイですよね。
更に別撮りで、ラミンがパイプオルガンを弾いているシーンが映ったら、失神しそうです(笑) 
DVDはもう購入されましたか? ラミンの歌に修正が入り過ぎでそれは残念でしたが、カッチョイイいアップやら表情やら(小指も)たっぷり楽しめますので、是非お早めにどうぞ~♪
by jurun (2011-12-09 23:18) 

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