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Love Never Dies: Adelphi Theatre: 観劇レポ 『ラヴ・ネヴァー・ダイズ』 2011年5月2日 [観劇感想:LONDON Musical]

Love Never Dies: Adelphi Theatre: 観劇レポ 『ラヴ・ネヴァー・ダイズ』 2011年5月2日

  

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Love Never Dies  Adelphi Theatre  2 MAY 2011


The Phantom: 
RAMIN KARIMLOO
Christine Daaé: 
CELIA GRAHAM
Madame Giry: 
LIZ ROBERTSON
Meg Giry: 
HALEY FLAHERTY
Raoul, Vicomte de Chagny: DAVID THAXTON 

Fleck: 
TRACEY PENN
Squelch: 
ADAM PEARCE
Gangle: 
CHARLES BRUNTON
Gustave: HARRY POLDEN 
Other child characters: EDWARD BRACEY 

着席 Stalls F列

   
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  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2010/03/24
  • メディア: CD


 
※この先は、ネタバレを含む感想となります。一切の予備知識なしで今後、Love Never Dies を観劇する予定の方は、ここから先へは進まないようにしてください。 

  

 

 5月2日はLove Never Dies を観劇してきました。  
 
4月29日も同じミュージカルを観ました。
その日は主演のラミンファントムの調子が悪かったのか、それとも何か応援しているスポーツ・チームのことが心配だったのか(?)、歌を台詞風にアレンジしたり、やたらと速く歌ったりしていました。 
当日のレポにも書きましたが、その分かなり熱く演じていて、感情むき出しのファントムはかなりカッコ良かったのですけど、でもやはり、このミュージカルは音楽だけが綺麗に流れていても、もの足りないんですね。歌をしっかり聴かせてもらわなければ満足しないんです。 
※ただし、歌が上手いだけでも…ということは後述します。 
ラミンが速く歌えば、オーケストラもテンポが速くなるので、結構、全体的に慌ただしい感じでした。 

ところが、2日のLNDは全然違いました。 
ラミンはきっちりしっかりと歌ってくれまして、ラミンの歌声は、本当に素晴らしいということが再認識できました。大感動、大鳥肌…です!
正直、29日の歌い方がまたもう一度だったら、もうちょっといいかな…とまで思っていたほどでしたから、これは本当に良かったです。  
でもその分、感情は抑え気味でした。歌をきっちり、演技も熱く…となると相当カッコイイと思うのですけど、なかなかそうはうまくいかないんですね。 

いやでも、歌が素晴らしかったということは本当に満足ですよ。良いものを聴かせてもらって感謝感激です。ロンドンまで観に行った甲斐があるというものです。  

もちろん上手いのはラミンだけではありません。 
今回、プリンシパルは全役、プログラム掲載のメインが登場となりました。
中でも特に、ラウル・シャニュイ子爵のDAVID THAXTON が、もう!
めっちゃくちゃカッコイイラウルなんですよ!
ワイルドでちょっと危険な雰囲気をプンプンさせていますが、子爵としての威厳もしっかりと持ち合わせています。風格たっぷりです。
そして、かなり長身です。さらにイケメンという… 
加えてですよ、歌が凄いです!圧倒的です。いや、ラミンも凄いですがデイビッドの歌声も半端ないです!めちゃくちゃ上手いんですよ。
Barのシーンでは、デイビッドの声量がブワッ!とラミンを上回り、それに負けないようにさらにブワワッ!とラミンが声量を増す、二人の対決シーンは凄すぎました。 
  
LNDのラウルは歌が比較的少ないというのは残念です。凄く上手いのに…
いやでも、この子爵様だったらファントムは燃えますよね。「相手にとって不足なし」とはこのことでしょう。 
 
デイビッドのラウルはさらに演技がめちゃくちゃ細かいんです。 
1幕、クリスティーヌ達が滞在するホテルのスイートルームに一通のメッセージが届き、外出しようとするラウル。 
クリスティーヌは、お酒が入ったままのグラスを手にしたまま外出しようとするラウルに、「もうお酒を飲まないで」と言いますが、前のラウルの人だと、クリスティーヌに渋々グラスを渡してから、外出をしました。 
でも、デイビッドのラウルは違いまして、クリスティーヌにむき合う様にし、見下ろしたままグラスのお酒を更にグイッと飲み、クリスティーヌをにらんだまま、グラスを手渡さずにピアノに置いて、出かけて行くのです。 
クリスティーヌのシリアは小柄な人なので、長身のデイビッドと並ぶとかなり身長差があります。見下ろしている感じがとても強く出ています。  
その後に、ボーイ・ソプラノのハリー君グスタフが、「パパは僕のことを愛していないの」と歌い始めるのですから(その前に、遊んでいたオルゴールを足で蹴られている)、ラウルがかなり威張り散らしていて、クリスティーヌやグスタフが困っている、傷ついているという様子がよく伝わります。
  
また、ファンタズマの舞台裏で、クリスティーヌ、メグ、ラウル、マダム・ジリーが10年ぶりに再会をするナンバー、Dear Old Friend では、ハマーシュタインではなくファントムの舞台に出るとわかったラウルは、クリスティーヌに詰め寄るというシーンがあります。 
ここではデイビッドのラウルは、細いシリアの腕をギュッと力強く握っては引っ張るようにし、シリアクリスは痛そうに顔をゆがめます。 

特筆すべきは、デイビッドラウルの酔っ払い方です。もうかなりベロベロなんです。 
ベロッベロなのにかなり威張っています。バーテンにも、後からやってくるメグに対してもです。 
しかし、バーテンがファントムにいつの間にか入れ替わり(前回観た時よりもちょっと演出が変わって、ファントムが出てくる手前で、前作の「怖いわ、ファントムの気配よ」のフレーズが流れるようになっています)、ファントムだと気付いた時のビビリ具合が凄くて、「ワァーー!」っと驚き、カウンターから一気に舞台上手の端まで仰け反ります。 
その後、「ズン、ズン」と曲調が変わり、二人の闘いの歌、Devil Take the Hindmost へと繋がります。
曲中、二人は二回握手をします。いや正確には、一回は握手をしてギュウギュウ力較べ対決みたいになり(ラウルが痛そうにするので、ファントムが勝つ)、二回目はラウルがファントムの手をはたいて、ファントムが反撃してラウルの首を締めあげる…という展開なのですが、デイビッドラウルは二回目の時に、なんと、握手をもとめて手を差し出すファントムの手に、ツバを吐きかけて(実際には吐いていませんが、そういう演技)、ファントムは逆上して首を締めあげる…という展開でした。 
ここの二人の歌声も凄いですが、男同士の闘いというか喧嘩というか、紳士なのか悪魔なのかわかりませんが、ここは本当に熱くて見応えのあるシーンで、ドキドキでした。 
酔っぱらってる演技をしていても、もの凄くエエ歌声で聴かせるんですよ…もう、ウットリです。 

29日のラウルは代役の人で、歌は結構上手かったのですけれども、背は低いし、何よりも子爵としての威厳というか、存在感はあまり感じられず、このBarのシーンではラミンファントムが楽勝圧勝だったんです。もう、ずっとやられっぱなしでした…可哀想なぐらい。 
やっぱりデイビッドほど悪あがき、という訳ではないですけど、その位やってくれたら良いですよね。ラミンも熱くなっていましたし、先ほども言いましたが「相手にとって不足なし」です。 

ラストはかなり良くて、クリスティーヌがピストルで撃たれて命を落としてしまい、グスタフがラウルを連れて現場までやってきます。 
ファントムは身をひいて(ラウルとグスタフにクリスティーヌを譲って)、去ろうとしますが、ラウルがグスタフに促して、グスタフはファントムに抱きつきます。 
ここでファントムは驚いたように振り向くのですが、何と、デイビッドラウルはファントムと目を合わせ、ラミンファントムもそれに反応して、ラウルと目を合わせるのです。 
以前は(29日の代役のラウルも)、ここでは一切目を合わせようとしなかったラウルですが、デイビッドはこのラストシーンで、ファントムの顔を見るんです。
おぉ!これはかなり…グッときました。「グスタフを頼む」と、目でメッセージを送っているのでしょうか。 
クリスティーヌという素晴らしい歌姫を獲りあい、闘いを続けてきた二人だからこその、最後の和解…という風に感じられました。 

いやーラウルが変わるだけでこんなに良くなるものなんですね。(前回のメインの人も良かったんですよ)。 
LNDのラウルは役柄上、あまり好きではなかったのですが、一気に考え方というか、見方が変わりました。まぁ、特に最初の方は悪い人だということは変わりませんが…
デイビッドさま…惚れました…!! 本当にカッコイイし、歌がめちゃくちゃ上手いので、是非、次はファントムも如何ですか? 

クリスティーヌのシリア・グラハムは、今回も演技が細かく、歌も綺麗に歌うので本当に良かったです。 
前のメインクリスティーヌのシエラと較べると、ちょっと雰囲気が暗めですけれども、かなり落ち着いた大人な感じの美人で、とても綺麗な人です。 
表情が結構わかりやすいので、これまでクリスティーヌが考えていることが理解しにくかったシーンでも、わかりやすいと思います。 
シリアクリスは小柄なので、ファントムに首を絞められたり、ラウルに腕を引っ張られたりするときの、やられている、耐えている感が凄く出て、これまた良いと思います。 
  
ファントムがクリスティーヌの為に書いた極上のアリア、Love Never Dies では一気に声量が増し、それは素晴らしい声で歌いあげます。 
またここでも結構演技が細かくて、ラウルが去った後、「ラウル…」と言って落ち込みます。
その後、ファントム側を振り向くとファントムもいない。一体どうしたら良いのかわからないという、混乱をした表情になります。 
サビの部分では舞台のかなり前方に出てくるクリスティーヌですが、小柄なシリアでも大きく感じました。 
いややっぱり、クリスティーヌは上品で、歌の上手い人がいいですね。シリアも本当に素晴らしいクリスティーヌです。 

メグの HALEY FLAHERTY は今回も可愛らしくて、本当にメグって感じで良かったです。 
LNDのメグは役柄上、結構難役だと思うのです。
歌は多いですし、ショーのスターですからゴージャスにバリバリと踊ります。
そして歌って踊れるだけではなく、マダムからの大き過ぎる期待や、メグをほったらかしにするマスター(ファントム)との狭間に揺れ、それでも健気に振る舞い、一生懸命に頑張るメグは見ていて心が締め付けられそうになります。 
そういった表情といいますか、演技が上手くないと、メグというキャラクターの存在が薄れてきます。ヘイリーはとても演技が細かくて、メグの心の中がわかりやすいと思います。
クリスティーヌを懐かしんで笑顔になったり、マダムに甘えるようにしたり、そういった可愛い表現をするときにも、メグらしいルックスのヘイリーは、とてもピッタリと言えます。  
 
メグは劇中、二曲のショーナンバーを披露します。
二幕の、Bathing Beauty では、最初は気球に乗って、愛想を振りまきながら降りてくるメグなのですが、ヘイリーのメグはその間、ずっと何かを言いながら客席に投げキッスをしていて、その姿は本当にキュートなんですよ。 
次々と手品のように早替えをして、衣装が変わっていく(徐々に脱いでいく)メグ。 
今回はその脱ぎっぷりはかなりサービスが良く(?)、ちょっと見せすぎで恥ずかしかったのです…
でも、しっかり見ましたよ、ええ(笑) 
そのナンバーのラスト近くでは、アレンジでコブシをまわすような、唸るような低い声も出していました。結構色んな声で歌えるようです。 

ラスト近くでは追い込まれた表情で、悲痛な歌声で歌うヘイリーのメグに涙が溢れました。 
うまい言葉をかけつつ、メグに近寄るファントム。その間自分をどうやって撃とうか、ピストルを何度も自分の顔にあて直すメグ。ヘイリーのその表情はとても辛いです。 
ファントムがうまく近寄ることに成功し、メグの肩を抱いた時には、目をつぶり、大きく肩で息をして、嬉しそうな表情になるのです。 
持っていたピストルは、うっかり誤射してしまったように見えました。 
ファントムに、「行け!早く!」と言われるまでは茫然と立ち尽くしていますが、マスターの声に反応して、マダムと手を繋いで走って去って行きました。 

ヘイリーのメグだと、クリスティーヌに対してそれほど憎しみを持っているようには、最後まで感じられませんでした。
いや…それにしても切ないですね。このシーンは…
 
グスタフは今回もハリー君でした。 
これまでに4回観まして、その内3回ハリー君です。結構あたっていますけど、彼のソプラノ・ヴォイスは本当にエンジェルの歌声のようで、耳について離れません。 
クリスティーヌが最後に、「ファントムはあなたの本当のパパよ」と伝えた後、「No!!」と言って一旦逃げてしまうグスタフ。 
ハリー君のグスタフは、「No!!」が短いので、すぐにジャーン、ジャージャージャーンとオーケストラが鳴ってしまいます。なので、もう少し絶叫してくれた方が良いかもです。 
でも、本当に彼のグスタフ、良いです。可愛いですし、やっぱり歌声が綺麗なので、ファントムとクリスティーヌの子どもだという設定にもピッタリだと思います。  

 
今回はこの位でしょうか。 
CDには収録されていないお見送りの曲では、メグのBathing Beauty が鳴ってノリノリですし、最後には、Beneath a Moonless Sky のジャーン、ジャジャジャジャーンが鳴ります。LNDらしいメドレーになっていて最後まで楽しめます。 

いやー、本当にこのLove Never Diesは凄いですね。こんなのやっちゃっていいんですか… 

つくづく感じたのは、特にこのLNDに関して言えば、キャストの技量や存在感に左右されると思いました。ここに感想を書いていないプリンシパルも、全員上手い人が揃っていますが、やはりファントム、クリスティーヌ、メグ、ラウル。そしてマダム・ジリーも、存在感が強く、歌は激ウマで、さらに演技力の高い人でないと、バランスが崩れてくると思います。 

今後のキャスト選出も大変そうですが、それでもこのLove Never Dies の世界観や、特に楽曲に超惚れこんでいますので、また是非観に来たいと思っています。 

主演のラミン・カリムルーは現在の所、どうやら9月までの出演となっているようです。 
前回もそうでしたが、是非延長をしてもらいたいですね。 
でも、今回素晴らしかったラウル役のデイビッドがファントムをやったら、これまためちゃくちゃカッコイイファントムになるでしょうねー。 
現在のオペラ座ファントム、ジョン・オーウェン・ジョーンズにもLNDファントムを演じてほしいですし、この先も色々と期待をしています。 
 
欲をいえば、現在のバージョンのCDを、是非今のキャストで収録して出してもらいたいです。 
最初のオリジナル・バージョンのCDとは、ストーリーや演出、楽曲の構成を含めて、全体的に随分と変わっていますので。
出来れば出してもらえたらとても嬉しいのですけど、色々と難しいのでしょうか。  

 
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